岡部まりとは違う流れ。
ちょっとだけ時期は過ぎてしまった感はあるが、相武紗季は「本格派美少女」っぽく、CMでも大事に使われて売り出されていた(OCNはどうかと思ったけど)。しかし、ヤングジャンプ、プレイボーイなどのグラビアで見かける姿は、痩せた、あまり魅力的ともいえない体型に非常に小さめの水着を着た、露出度の高いものである。
なんとなく既視感があるなあ、と思ったら分かった。本上まなみである。本条まなみも、同様の立場で小さな水着で惜しげもなく痩せた体を見せていた。なんだこの共通の流れ。
いずれはあれか。本上まなみのようにエッセイとか書き始めるのか。でも本上まなみが「ほんじょの眼鏡日和」のように自分の名前をひらがなで書き始めると、「あいぶの眼鏡日和」とかになってしまうので、いろいろ違うお兄さんたちを連れてきそうな気がする。
だからどうということもございませんが。
#
先日、奈良観光をした折、「三月堂」というところに行ってきた。
暗くて狭い室内に巨大な仏像が16体、ところせましと詰め込まれている。左右にはひときわ大きな梵天・帝釈天像がぬっとした風貌で覗く。中央には荘厳な装いの不空羂索観音が静かにたたずんでいる。その密度と静寂のアンバランスにしばし呆然。何も考えずにえいやえいやと放り込んで、後から無理やり整合性をとらせようとしたような下世話な雑多さと豊かな無表情の像の存在感。
大仏という「途方もない冗談」を見た後ということもあって、ものすごく愉快になっていたら、手に何かを抱えて三月堂の坊さんが大きな足取りでやってきた。
「いやー、すごいでしょう。」
「ええ。いいですねえ」
「今日はね、特別にね、いいもの見せます。」
的屋のような笑顔をみせつつ、彼は手に持ったものを胸の前に出す。ピカリと光る。懐中電灯だ。照らされた先は不空羂索観音の頭上。そこには巨大な冠。
「あれがね。世界最大級の宝冠ですわ。何万という宝石がちりばめられていてですね、ひすい、真珠、メノウに水晶・・・」
なんともリズミカルな口調で宝石の名前を言う。不思議とちょっと笑いがこみ上げてくる。と、その的屋の顔がさらにクシャリと曲がって
「これね。ルイ14世、ツタンカーメンとならんで、世界三大宝冠と呼ばれてます」
場内にいた人から感嘆の声があがる。すげえ。すごすぎて安い。「叶姉妹」とかそんな言葉と同じ安さ。
「で、あの宝冠にあるヒスイの勾玉、ほとんど同じものをレジで販売してます。」
追い討ちを受けた私は、テラテラと懐中電灯で照らされた不空羂索観音を見ながら、必死にマフラーで笑いを隠すしかなかったよ。
なんとなく既視感があるなあ、と思ったら分かった。本上まなみである。本条まなみも、同様の立場で小さな水着で惜しげもなく痩せた体を見せていた。なんだこの共通の流れ。
いずれはあれか。本上まなみのようにエッセイとか書き始めるのか。でも本上まなみが「ほんじょの眼鏡日和」のように自分の名前をひらがなで書き始めると、「あいぶの眼鏡日和」とかになってしまうので、いろいろ違うお兄さんたちを連れてきそうな気がする。
だからどうということもございませんが。
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先日、奈良観光をした折、「三月堂」というところに行ってきた。
暗くて狭い室内に巨大な仏像が16体、ところせましと詰め込まれている。左右にはひときわ大きな梵天・帝釈天像がぬっとした風貌で覗く。中央には荘厳な装いの不空羂索観音が静かにたたずんでいる。その密度と静寂のアンバランスにしばし呆然。何も考えずにえいやえいやと放り込んで、後から無理やり整合性をとらせようとしたような下世話な雑多さと豊かな無表情の像の存在感。
大仏という「途方もない冗談」を見た後ということもあって、ものすごく愉快になっていたら、手に何かを抱えて三月堂の坊さんが大きな足取りでやってきた。
「いやー、すごいでしょう。」
「ええ。いいですねえ」
「今日はね、特別にね、いいもの見せます。」
的屋のような笑顔をみせつつ、彼は手に持ったものを胸の前に出す。ピカリと光る。懐中電灯だ。照らされた先は不空羂索観音の頭上。そこには巨大な冠。
「あれがね。世界最大級の宝冠ですわ。何万という宝石がちりばめられていてですね、ひすい、真珠、メノウに水晶・・・」
なんともリズミカルな口調で宝石の名前を言う。不思議とちょっと笑いがこみ上げてくる。と、その的屋の顔がさらにクシャリと曲がって
「これね。ルイ14世、ツタンカーメンとならんで、世界三大宝冠と呼ばれてます」
場内にいた人から感嘆の声があがる。すげえ。すごすぎて安い。「叶姉妹」とかそんな言葉と同じ安さ。
「で、あの宝冠にあるヒスイの勾玉、ほとんど同じものをレジで販売してます。」
追い討ちを受けた私は、テラテラと懐中電灯で照らされた不空羂索観音を見ながら、必死にマフラーで笑いを隠すしかなかったよ。