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冬だ!

冬だ!とろみだ!とろみ物語!

本年はとろみが来るとみました。根拠はありませんが、先日京風たぬきうどんを食べたときに、あ、これは間違いないな、と思いました。京風たぬきうどんとはものすごくとろみがかかった汁にアゲとネギと生姜が乗るうどんです。

持ち上げるともったりとついてくる汁。そんなもったり感をはやし立てるショウガ。その中で虎視眈々と主役を狙うアゲ。ぐったりととろみに巻き込まれたネギ。どれも欠かせないアンサンブル。

そういうわけで、とろみにとりつかれた私は、とあるラーメン屋で持ち帰りラーメンを購入し、家でさっそくどっしりとしたとろみを付けてみました。

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すっきりしているはずのスープがもったりと。そして片栗のせいで味もぼんやりと。麺はこれまで以上に結びつきを強め、全然ほぐれません。頼もしいまずさだ。

これからはとろみが来る。間違いないです。
今晩は祝杯。もちろん、焼酎の片栗粉とき湯割りです。

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ちなみに「京風たぬき」を検索したら、みうらじゅんがとりあげていた。またみうらか。(以前、ゆるキャラが全国に知れ渡っていたとき、私は何も知らずに「これからは地方のマスコットだ!」とか息巻いていた。)あれだ。こういうときはあの逸話を思い出す。


とある田舎に神童と呼ばれた子供がいた。特に算数に関しては誰にも負けず、その子供の担任は彼は偉大な学者となるだろう、と感じていた。
しかし、中学生になる年になって、その子供は貧困にあえぐ家を助けるため、進学せずに農家の仕事を始めることとなり、そのまま勉学から離れてしまった。

ときは過ぎて20年以上。突如、担任のもとに一冊のノートを手にしてその「元」神童が現れた。「私は数学で素晴らしい発見をしたのです。」

担任がおそるおそるノートを開いて見ると、びっしりと「連立方程式」の行い方が書いてあった。



いや、とろみと比べる話でもないけども。単に私がみうら的笑いに毒されているからそうなるのだろうし、この神童のように素材を料理する手腕もないのだけども。とにかく情報を得る手段を考えなくてはならないなあ、と思う次第。googleさんもすごいけど、やっぱりねえ。

祝杯はおあずけだ。流しに捨てる片栗湯。みれんたらしくコップにこびりついて流れない。ああ、また暗くなった。