私のエリート

一昨日、古くから個人サイトをされている方とお酒を一緒に飲みました。

「ほんと、昔っからやっているサイトの人、どんどんやめていきますねえ。」

「そうですねえ。あのサイトもこのサイトもなくなっていって・・・」

しみじみと閉鎖したサイトの思い出に浸り、「いまだに私も更新し続けてますけどねえ・・・」などとボヤいたりして、自分の往生際の悪さに思いを馳せていたら、

「あなたもやめた一人ですよ!四万十川さん!」

と一言。ズガガー。

そうか、わしも更新の途絶えたサイトの一つだったのか・・・、そう思うとなくしがみつきたい気も沸いてくるのは何でしょうか。

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さて、そんな話とは関係なく、先日東京の麻布十番を歩いているときに気になるお店がありました。



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さすが業界の町、中華料理までエリートです。注文をしようと手を上げると、横にスーッとロールスロイスが止まる。そこから執事らしき初老の男性が降りてきて、バタムと重い音を立てて後部座席の扉を開けます。すると、白い学ラン(白ラン)に身をつつんだ姿の給仕が出て来て、その知性を誇るかのように高笑いするのでしょう。いいから早く注文を取れ。



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エリート定食を御弁当にてお持ち帰り出来ます。
 エリート


まさにエリートのエリートによるエリートのための弁当。空けた瞬間にバラの花びらが舞い、その芳醇な香りを一度嗅いでしまうと、あなたのくるくると巻かれた赤い舌は、まるでエリートの歩みに華を添える絨毯のように、その弁当箱の元まで一直線に進んでいくことでしょう。

中央には輝かんばかりのカニ、ホタテ、青梗菜の海鮮塩味炒め。エリートの白いイメージに重ね合わせた粋なメニューであります。
その隣にはフカヒレなんてケチなことは言わない。鮫が一匹そのまま巨大な身を横たえているし、その隣には、味噌汁ぶっかけ飯を前にした犬のように唾液をしたたらせるツバメ。生のツバメの巣に生ツバごっくんの小生であります。

艶然とした光をたたえるライスはよく見たら本物の真珠で出来ていたりして、うん、もういいから、普通の飯を食わせろ。


告知

当サイトの右側でも紹介しておりますが、26日(金)は夜6:30より、当方の在籍しております「クリトリス・ガールズ」というバンドのワンマンライブがしめやかに執り行われます。

今回は4枚(4枚目ではなく、4枚)のニューアルバムを引っさげて、さらなるパフォーマンスを追及しております。

秋の夜長はクリトリスをいじるより、クリトリス・ガールズをごらんになってはいかがでしょうか?

場所は東京、神楽坂。神楽坂DIMENSIONというところでございます。駅徒歩1分の超駅近物件。逃げ出したくなったら、すぐに逃げ出せますので、3親等あたりまでお誘いあわせの上、お越しくださいませ。


月島から秋葉原。

先日、かねてより行きたかった月島の居酒屋にようやく行くことができました。名物となっている煮込みや肉豆腐、そして煮魚のうまさもさることながら、深く沈着した店内の色、木のカウンター、そして接客の「ちょうどよさ」が大変心にひびき、ずるずると空気に埋まっていく感じが大変快く、実に心に残る店となりました。

またこの店に来たい。名残惜しく冷えて固まった煮込みの汁を割り箸の先にからめとりながら店内を見回すと、おっと危ない、臨時休業情報がありました。



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うん。

丁寧ではあるが、「お客様」の位置が変だ。
どこからともなく、秋葉原の空気が差し込んできた。


デンジャーゾーン

先日、フィンランドから飛行機で日本に帰ってきた際。成田空港で荷物を待っているとフロア内に警官(警備員ですか?)に連れられて麻薬探知犬が入ってきた。

かわいらしいレトリバーの彼はてくてく歩いて私の下まで来ると、突然私の股間に顔をうずめた。「あ、すみません、すみません!」と警官は彼を引き剥がしにかかるも、一旦離れたと思ったらまた楽しげに股間に顔をうずめる。

股間あたりの生暖かい感じに幾分牧歌的な気持ちになっていたりしたのだが、場内の人には訝しげな表情で見られたり、クスクスと笑われてしまったりしているのに気づいた。大変恥ずかしい。

でもポジティブシンキング。今後は「危険な香りを持つ男」として生きていきたいと思う。近寄ると怪我します。

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もちろん私が勝新太郎のようなことをしているわけもないのだが、帰って風呂に入ると、10時間のフライトで蒸された股間は大変危険な香りを放っていたことを申し添えておきます。


凄烈!整列。

いやー、すごかったですね。神田うののフリル白無垢。

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えー、まあ先日の当欄では、「遠いところ」とボカしたのですが、なんのことはない。フィンランドに行っておりました。

実のところ、2回目の海外旅行で、しかもフィンランドに行くのは2回目、ということで、どれだけこの国が好きなんだよ、という感じではございますが、好きなものは仕方がありません。

現在自由が丘でFinland Cafeというイベントがあったり、昨年はかもめ食堂という映画が発表されたりと、相変わらずオシャレ路線で攻められているこの国ですが、実際のところ印象的には「山陰」です。

人は少ないですし、あまり顔を上げて歩いている人がいないです。喋ってもボソボソという声だし、Nokiaは鳥取三洋なのです。そういったところがたまらなく好きなのです。

さて、いくつかこちらで気になったこともありましたので、しばらくそういったものの紹介でお茶を濁させていただきたく思います。

第1弾 「野菜の並べ方」

フィンランドの食事は実にまずいです。もとい、日本人の私の口に全く合いません。そういった傾向は市場における野菜の並べ方にも現れていました。どういったものに食欲を感じるかというポイントがずれているなあ、と思わざるをえないのです。



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植え込みみたい。




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ヒョロヒョロ部分をこちらに向けて人参は「根」であることを再アピール。




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この中に顔をうずめたらと思うと、少しだけぞっとします。




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今回一番衝撃を受けたのはこれ。見事な整列ぶりですが、「え?こっち?」と思わず見返さずにはいられません。




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先ほどとは逆に、頼むから揃えてくれ、と懇願したくなるようなかぼちゃ群。形にちょっとだけ吐き気を覚えました。


そんなわけで、また次回。


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