ブレイクスルー

後白河上皇。
源氏と平氏を手玉にとり操った張本人であり、また義経を謀って頼朝と対立させたりと稀代の智謀を持った天皇であった。

そのような卓越した智謀と同時に彼は「今様」狂いでも有名だった。今様はその字の通り「現代風」という意味で、遊女を中心に流行した庶民の文化である。彼はその波乱にとんだ人生の中、今様の集大成というべき「梁塵秘抄」を編纂した。

皇族である人間が、実際にその文化の只中に入り込み遊び、時の遊女らによる庶民の流行歌を集めるというこの行為は非常に驚くべきことである。

現代で言えば、秋篠宮がZEEBRAやらSOUL'D OUTやらmcA.Tやらを率いてヒップホップのアルバムを作るようなものである。秋篠宮もボンバヘと言うのである。梁塵秘抄の中でも有名な

遊びをせんとや生まれけむ
戯(たわぶ)れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声きけば
わが身さへこそゆるがるれ


という句があるがこれも現代風に言えば秋篠宮がこう歌うのだ。

そいつはHIPHOP生まれHIPHOP育ち
ふたつのターンテーブル回して世を穿ち
滞りなく放つライム心打ち
そいつの声聞きゃ梁塵スタイル
俺の体は粉塵散らして揺り動いてる


とまあ、こんな感じであろう。冗談でもなんでもなく実際そんなことをやってのけたのだ。後白河上皇という人は。

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もしも現代にいたなら熱狂的な関心を持って受け入れられるのではないか。でもそんな人いないよな、と憧れとともに少し残念な気持ちでコーヒーをすする。と、あるやんごとない顔が思い浮かんだ。

ああ!のりちゃんがいるじゃないか!

彼女の漫画アニメ好きはつとに有名であり、侍中に命じて同人誌を購入するほどだとまことしやかにささやかれている。彼女こそ我々庶民と皇族との壁を壊す御仁なのではないか。

だからここは一つ、のりちゃんには我々の目に届くところに同人誌などを作っていただきたい。このような日本が誇る同人文化と皇族文化の交流は更なる天皇家の発展に寄与するはずである。

手始めに、のりちゃんはてじなーにゃてじなーにゃとうるさい山上兄弟のやおい本を作って配布していただきたい。世の少年好きの女性たちを歓喜させると同時に、恥ずかしがった山上兄弟はテレビにも出てくることができなくなる。

のりちゃんは庶民の文化と交流をしただけでなく、目障りなガキをうまく亡き者にするということにより私のような人間からの尊敬を集め、権謀術数に長けた皇族として後世に名をのこすんじゃないか。そう思うのである。

そんな今までからのイメージから変貌した皇族を見て民衆は思うだろう。

てじなーにゃと。


ほのぼの日記

広島に住んでいる父が会社の会議で東京にやってきた。

1日半の会議で、2日目は朝のうちに終わるというので、一緒に昼飯を食べることになった。渋谷にいい寿司屋があるという情報を手にいれ、そこで会食(そんな大仰なものじゃないけど)をすることに。正月にも会ったし、久しぶりというわけではないが話題は尽きることはない。実家ではよく雪が降った。犬は元気だ。そんな話をしながらたらふく寿司を食べさせてもらった。

店を出るとまだ昼間の2時。父の乗る飛行機は5時半発なのでまだ少し時間はある。お互い特に何か見たいものもないし、腹いっぱいで苦しいので休憩できるところを探すことになった。

しかしさすがに渋谷。人まみれのカフェだらけで落ち着いた喫茶店なんて見つからない。10分くらいウロウロと歩き回っていろいろな選択肢を潰す。考えあぐねたところで父親が何かを思いついたらしく、ポンと手を打った。

「そうじゃ。ホテル行くか。」

多少お調子者ではあるけど、そういう冗談を言う人間ではない父の口から出た言葉に私は絶句。父の息子が息子の私の!などという想像がグルグルと頭を回る。心拍数がドッと上がる。円山町はすぐそこだ。

なんだこれは。俺は試されているのか。言ってみるか。イチかバチか「いいね」と言ってみるか。それとも、「何言ってんだよ。父さん」か。逡巡している私をよそに父は言葉を重ねた。

「ホテルの喫茶店はすいとるけえのう。」

そういうわけで、ホテルで楽しんできました。


いい訳

昨日のはベストセラー「ダーリンは外国人」にかかっております。私もこのネタを鈴木からメールでもらって1ヶ月気付きませんでした。

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あと、トンコツの話は1日間載せるか載せないか迷いました。信じてくださる方がいらっしゃると幸いです。ネタじゃないから!


今日の鈴木

ダーウィンは外国人


誰か信じてください

昨日は池袋で飲んでいたはずなのですが、今朝起きると枕元にトンコツが置いてありました。



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