右翼ではない。

山谷の件、たいそう反響があって嬉しい限りです。書くのに体力がいりますので、完結までもう少し待ってください。

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今年大学に入った人はそろそろサークルが落ち着いたころでしょうか。

私のいた大学は多分日本でもサークルの活発さでは一二をを争うほどで、新入生の勧誘は、何百とあるサークルに加え、左翼団体の革マル派も加わり、それはもう大変な大騒ぎだった。

そうなると新入生歓迎の場所取りも必然的に熾烈な争いとなる。大学にきちんと場所を申請をしていても、その場所が勝手に取られたりするということも多い。

ある年、関口さんという人がその新勧の場所取りをまかされた。事前に大学に申請した場所にちゃんとガムテープ等で「サークルの場所はここですよ!」と印をつける役割だ。

関口さんは意気揚々と参加し、申請した場所を四角くガムテープで囲み、その中にガムテープでダイナミックに

「関口」

とそれはそれは大きな字を書いた。

翌日、サークル員が申請した場所に行くと大きな字で「関口」。みんな困惑するが、その中の一人が

「関口じゃあ、革マルに個人と思われてなめられます。」

と提案。ガムテープを取り出し、「関口」の上にビリビリとガムテープを貼っていく。そして、見る間に「関口」の字は

「関國共」

となった。意味はよく分からないが、とりあえず怖そうだ。これで今年の新勧は誰にも場所をよこどられることないだろう、とみんな胸をなでおろしていると、どうも革マル派っぽい人が近づいてくる。彼は「関國共」の前で立ち止まり、

「関國共さんは、何をやってるんですか?」

と一言。どのようにそこを言いつくろったかは知らないが、なんとか何事もなくやり過ごしたらしい。

春の暖かい日になると、ふと、このエピソードを思い出す。

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ちなみに革マルというのはかなり大変なところだ。大学、そして大学に所属するサークル活動にかなりの力を持って影響を及ぼしていた。

夜の10時くらいだったか。友人と大変酔っ払って大学構内を歩いていたら、45度くらいに斜めに立てかけられた5m×7mくらいの巨大な革マル派の立て看板があった。

「○○大学当局の学費値上げを許さない!」といった内容だったと思うが、酔っ払った友人が突如その看板を駆け上った。すると、その看板の裏側から20人くらいの革マル員らしき人間がワラワラと飛び出してきて私たちはあっという間に首根っこを掴まれて校舎脇に連れて行かれ、尋問された。

数時間「単に酔っ払ってやっただけだから」と弁明するもひ弱そうな革マル員は我々ののど口をつかんで「ああ?」と問う。

最終的にはみんな散り散りにワーッと逃げ出したのだと思うが、なんともたいそうなエピソードだ。

革マルは今は大学の必死の追い出し策によって、拠点をつぶされ、魂を抜かれた感じとなっているが、相変わらず授業前に赤いビラを配ってるのかしらねえ。


激辛の辛子高菜が食べたい

勘違い、といいますと、友人の鈴木が「紋舞らん」というAV女優(「AVじょゆう」と書くと白痴っぽいです)のことを

「もんまいらん」

と数年くらい読んでいたらしく、ある日突然天啓のように

「モンブランじゃん!」

と気付いたそうです。たぶん、その夜の自分の布団っていうのは涙でとても苦い。苦いはずです。


山谷2

おとといの続きです。

(こっちこっちと手招きする爺さん)

私が「俺?」と自分を指差すと爺さんはさらに手招きをする。おとなしく歩み寄る。爺さんからムッと酒の匂いがする。これは、ダメな酔い方だ。

「何やってんの君。」

単純な質問。にも関わらず私は言葉がすぐに出てこなくてウッとたじろぎ、ほんのりと周囲を見回す。その工程を経てやっと搾り出した言葉。

「いや、散歩を」

とっさに飛んでくる。「バカじゃねえの?」

すごく綺麗な関東弁。ジャイアンみたいだ。ここらへんの人なんだろう。この類の言葉を自然と使える人には何故か無条件の敬意を感じてしまう。

「おまえ、ここは最低だぞ。え?」

「ハア、一応どういうところかは存じ上げてはおりますが・・・」

「お前バカだろ。俺は今、茶を買って帰るところだからさ。」

爺さん、両脇にはさんだ茶を手をクロスしてさっと出して見せ付ける。両手に緑茶。思わず笑ってしまう。

改めて爺さんを見る。年のころは70歳くらい。よく洗濯された綺麗な服を着ていて、明らかに日雇い労働者ではない。目は酒でとろんとしているものの、さっきのおじ様ほどずしりと澱んだ重さはなくとても軽やかな感じだ。

「で、お前は何やってんだ。」

「いや、まあ散歩を。」

「俺あ、昔甲子園のアルプススタンドに立ってたんだ。」

唐突に言ってチッと舌打ちをする。

「間違ったじゃねえか」

「何をですか!」

「いや、甲子園に行ったことあんだよ。」

私も何故かうまく軽口を叩ける。

「オチを先に言ったんですね。」

また、チッと舌打ちが聞こえる。とろんとした目尻がやや下がる。

「メシは食ったのか?」

「いや、朝飯をちょっと。」

爺さん、どうやらまだ飲みたいみたいだ。そう感じた私はニコニコしながら「金ないっすよ。」いつの間にか歩みはいろは会入り口近くのそば屋へ。店のすぐ隣に布団で寝てる人を横切り、暖簾をくぐる。

「いや、また来ちゃったよ。偶然若いのがね。」

店員はその声が聞こえてるはずなのに完全に無かったことにして奥で何かを支度してる。ごく普通のそば屋。店中につまみの名を書いた札が何かを払うように張り巡らされている以外はとりたてて特別なことはない。

店員はほどなくゆっくりとした足取りで茶をだしにくる。改めて爺さんは言う。

「偶然若いのがね。」

店員、会釈だけして手に伝票を持ち、注文をとる意志を見せる。爺さん意に介さずフランクな口調でビール大瓶と焼酎を頼む。店内には2人。妙に上に置かれたテレビを見上げながら蕎麦をすすっている。

「でよ。」

方言か。

「お前は仕事何やってんの」

「いや、サラリーマンを」

「エリートじゃねえか!」

爺さんは突如激昂し始め、卓上に置かれた七味をシャカシャカし始める。

「いや、全くしがないサラリーマンで。」

トスッ、トスッと酒が置かれる。大瓶と焼酎のストレート。爺さんは首をやや横に傾けながら言った。

「ま、いいじゃん?」

私は大瓶をスイと持ち自分のグラスに傾けた。不思議と爺さんの首の角度にそっくりな感じがした。


(続く。またか。)


冷え汁フードニュース

ココイチがスープカレーブームも落ち着いた今、何故か唐突にスープカレーを開始。

四万十川独自調査によると、スープカレーはジンギスカンのタレで有名なベル食品のものを使用していることを視認したとのこと。「モランボンのなべつゆ」みたいな袋に入っていたとも。

10辛を食す。850+100円。高い。

味に関しては、しょっぱいが濃度の薄いカレーといったところ。ただそのウスさのおかげで、通常のポークでは10辛はザラザラになってしまうところをちょうどよいゆるさにしていた。とはいえ、このゆるさでゆで卵を切らずに丸のまま出すのはある種拷問だろう。散る。

具はほかに揚げなす、じゃがいも、おくら、あと、何故かフライドチキン。じっとりとした衣が、悲しげな顔で、

「僕はここにいていいの?」

と訴えかけてくる。

あと、こっそりライス量が50g少ないのがいただけない。ポークカレーのデフォルトは300g、スープカレーは250gである。実際食べると明らかにご飯が足りない。スープどころか具まで残るのである。
狙いどころのいまいち分からないココイチスープカレー。5月いっぱいの販売なので急げ、と言いたいところだが、ベル食品のスープカレーを買えばいいだけなので、急ぐな。

今日は有用な情報を伝えられたと思う。山谷はまた明日。また来世。またライラライラライ。



山谷

世には山谷趣味の人がいて、それぞれのリアリティを持っていくつかの媒体でその内情を伝えている。私は下世話趣味をくだらないリリシズムで味付けしているように見えて、そういったものを軽く苦々しく思いながら触れないようにしていた。

そのせいで、実のことを言えば山谷について知っていた情報というのはほとんどなかった。そんな中で多分にその少ない情報から自らの想像をふくらまし、自分を重ね合わせたりして、また、同時にただの好奇心から歩みを寄せたいと思う自分もいたりする。まことに苦々しい限り。

そんな状態のある土曜日の昼前、自然と山谷に足が向かってしまった。そういった苦々しさと決別するために、町そのものに余計な味付けをせず、その姿をそれとして、そしてそこにいる自分もそれとして捉えられればいいな、という淡い期待。

それは思いの外、長い行程となってしまった。

午前11時に常磐線南千住駅に到着。

山谷はこの駅から浅草までの間にある比較的せまい地域で、そこに一泊2000円程度の木賃宿が何百と軒を連ね、多くの日雇い労働者が生活している。
南千住駅は町に不格好なくらい新しく綺麗で、そこを一歩出ればパチンコ屋、居酒屋の類と妙に新しいマンションがアンバランスに配置されている。歩く人は少なく、空気はゆるくて静かで住みやすそうな町にみえる。南下。

ガードをくぐりぬけ、よく整備された道路を歩く。町は相変わらずおとなしくも、徐々にその様相を変えていく。路地に入る。マンションにもごみだめにも有刺鉄線。その針先の鋭さにも関わらず鈍いような、ぼんやりとした印象を与える。

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南下。

木賃宿が増えてくる。看板はひっそりとしているが、窓の多い四角い建物でそれと分かる。前にも後ろにも人はいない。土曜の午前だしそれは仕方ないだろう、なんて思いながら路地を潜り抜けると、スッと視界が開けた。

山


「いろは会通り」という商店街。アーケードの入り口に4〜5人程度の人が(ちゃんとした)布団をしいて寝ている。アーケード入り口向かいにある酒屋は開いていない。5台ある酒類の自動販売機は半分がつぶれ、半分が稼動しており、そのまわりに10人くらいの日雇い労働者風の人々がたむろしている。その中の数人が円になって道の真ん中に座り、酒を飲んでいる。声はあまり聞こえない。落ちているゴミ。ゴミをより分けて拾う人。点在する存在感。その後ろには全く存在感を失った、しかしきちんと営業をしている灰色の中華料理屋。

思っていたより人が少ない。その中で確かに感じる臭気。逆にそれが頼もしくすら思えるほどだ。じっとりと冷や汗をかくような倦怠感。カスカスと乾いた音を立てる町並み。

のどが渇いたのもあり、彼らから少し離れた酒の自動販売機で発泡酒を購入。と、背中から声がかかった。

「ぅあどうなのよ」

突然のことに驚きつつ「ハイ」

「パンチきくわな。」

必死で冷静を装い「ええ。飲みます?」と私。言っておいて失礼だったかと思い直すももう遅い。おじさんは「スッ」と声なのか息なのかよく分からない音を口から出して、

「もらえるもんはもらうけどな」

お互い目をふせながらつめたい缶を黒い手に手渡し。こういう来訪者というのは心底迷惑なものだろう。逆の立場で考えると間違いなくそうだ。ただ、おそらくこういう来訪者はたくさんいるだろうからこの方たちも慣れていて、それでいて私を使っているのだろう、と思うとまあ一種の交換条件。こちらもそこから気楽に話しかけることができた。

路肩にすわり、ひとつご相伴。昼発泡酒はうまい。世間話、身の上話。私は自分の股が破れたジーンズを見せながら「デブ穴言うんですよ。これ。」とか。一番話が合うのはやはりマンコの話。「ありゃー、いい女だったけどね。臭いんだわ」。雨を予測した天気予報と裏腹に日はさんさんと照る。おじさん(おじさま、と言ってもいい)は時にまぶしそうにわざとらしく日を見る。

チビチビやっていた酒が切れる。買いにいきましょうか、と言う間もなくおじさんは立ち上がり、背中を向け、手をスイと挙げて去っていった。

昼が過ぎた。午後13時。

さらに南下。再び歩き始めて、いろは会通りから一本南の通りへ。木賃宿がまさに「立ち並んで」いる。一番安くて2000円。2300円が多い。2300円の宿はこぞってカラーテレビ設置をうたっている。どう見ても民家なところ、過剰に四角いところ、絶対ここホテルも何もやってないだろうっていうところ。

宿の角を曲がり一本脇の道を見ると、小学生くらいの女の子が一人ボールを突いている。「あんたがたどこさ」のようだ。

あまりにもわざとらしいような、どちらかというと悪夢のような光景に唖然として立ち尽くしていると爺さんがこっちを見ている。両脇に茶缶を抱えている。こっちこっちと手招きをする。

〜続きはまた明日〜


サンプリング・ハイ。

浜松町にあるラーメン屋の店頭に飾られた見事な蝋サンプルの前に、非常に身なりの上品な中国人親子が集まってる。「ホイジャー、ホイジャー」と言いながら片手に持ったデジタルビデオで喜ぶ子供の顔と蝋サンプルを交互に撮る。

子供は蝋のラーメンに乗った蝋の角煮を指差す。笑顔。母親はその顔を逃さぬようググッとカメラを近づける。すごく幸せそうな光景だ。

蝋サンプルへの愛に対する強いシンパシーと、幸せそうな顔への妬みが私の心の中で戦っている。

自分の中での折り合い、というものを求めるならば、例えばスラム街とかで蝋サンプルを大事そうに抱いて寝ていて欲しい。

今は午後11時。


当サイトは鳥取応援サイトです。

(キーワードフル稼働のはてなダイアリーみたいにリンクが多くて申し訳ないです。)

明日はテレビチャンピオン「ゆるキャラ日本一決定戦」です。楽しみですねえ。たぶん仕事で見ることが出来ませんが。

現在、上記ホームページでは予選出場ゆるキャラが勢ぞろいしていますが、やはり圧倒的に中国地方が素晴らしいです。さすが、ピアート、トリピー、ブンカッキーの三大巨頭を生み出した地です。

今年は残念ながら私も以前会いに行ったことがあるピアートは出場していませんが、新キャラとして登場した「ゴズラくん」が素晴らしいです。写真では妙に色がくすんでいるのも注目です。

日本一はゴズラ君とみました。ライバルは仙台の「てとりん」でしょう。どっちもキモい。いい試合を期待しています。

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さて、与えられたものに対してグズグズ言うのはここまでにして、冷え汁が押す、まだそこまで有名になっていないけど、素敵なキャラクターをご紹介いたします。ゆるキャラともまた少し趣を別にします。

とっとり梨の花温泉郷のキャラクター「湯梨花ちゃん」です。

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天界に住む美の象徴・天女をモチーフにしたそうですが、お世辞にも皮肉にも「美しい」という言葉が吐けません。厚ぼったい唇、何故かピンク色の眉毛。脈絡なく持たせた梨。二頭身。全体的に別の意味で「無理め」な感じが漂っています。

と、賛辞の言葉を並べましたが、おそらく多くの方は「別にそんなでもないよね」と思っておられることと思います。しかし、湯梨花ちゃんの本領はこのイラストにはありません。着ぐるみになってその素晴らしさが増幅するのです。


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湯梨花ちゃん、でかすぎ。

実際に見た人の感想によれば、2mくらいあるそうです。こういうのを目にすると、口から出る言葉はただ「ありがとう」だけです。


そういうわけで、湯梨花ちゃんは今後ありキャラと呼ばせていただきます。今年はありキャラが来ますね。

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ちなみにこの写真をお借りしたのはこのページから。全体的に興味をそそられすぎるイベントです。一番下の「修験の山伏とトリピー」などはもはやクライマックスといった風情で、エンドルフィンが暴れます。


エロ事師。非エログリフ。

「新商品を考えました。」

「ええ。」

「こちらにあるダッチワイフ。ただのダッチワイフではございません。」

ダッチワイフが横たわっている。まあるいお顔に丸い穴。

「目をつむってますね。」

男、グイッと上体を起こす。ダッチワイフは半分起き上がった状態に。

「起こすと目が開きます。」

「ちゃんと起き上がった状態で固定されるんですね。」

「こう足をうまく開けば、座位ができます。」

「なるほど。で、これはどうやって元に戻すので?」

「いや、これはこう。」

男、ダッチワイフの上体をいったん前に倒す。すると自然とダッチワイフは逆側に倒れ、元の状態で横たわる。スッと目をつむる。

「これが新商品ですか。」

「商品名は『座位っす』です。」

高らか高らか。笑いはかんらかんら。これでへそから酒でも出ようものなら望むことなし。でございます。


今日の鈴木

血液サラサラで出血が止まらず、失血死というのはどうか。

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(四万十川より)
胃壁の修復が進みすぎて腸への出口をふさぎ、食べ物で胃が破裂というのはどうか。


さねこすり大学というのはどうか。

最近気になる記事といったらやっぱり「回転ゆで卵はジャンプする 慶応大教授ら、実験で検証」だろう。

この記述は素敵な指摘に大笑いしたのだけど、Web冷え汁としてはこの発見の立役者となった「卵回し機」に注目したい。

卵回し機。なんと素晴らしい言葉だろう。

以前おおひなたごうの漫画で、こんなシーンがあった。

闇鍋をしている数人。様々な食べ物とも言えない食べ物が出てくる中、一人が食べたものがよかった。一人は食べながら言う。

「なんだかアゴが疲れるな」

それを入れた者が指摘する。

「それは、アゴ疲れ機だ」

ああ、素晴らしいな。今回の卵回し機ではこれと同じ感動をもらった。ありがとう。その身もふたもなさ。願わくば僕もそういうものを作る仕事がしたい。ものつくり大学にそういう学科をつくりたい。

・カニ重ね機
カニを重ねるのだ!

・藤木直人見分け機
世の中の人から藤木直人だけを見分けるのだ。藤木直人に機械を当てたときだけピーっと音がするのだ!なお、双子の兄には未対応なのだ。

・デサントの矢印伸ばし機
デサントのロゴマークの矢印を伸ばすのだ!

・お産眺め機
お産シーンを眺めるのだ!


と、何も考えずに4つ挙げてみたが、どれもこれもうまく使えば役に立つじゃないか。ものつくり大学は難関なのか。


君はタイムマシンの存在を信じるか。

先日、夜の12時ごろ。新宿の居酒屋に行ったとき。

最初のビールを飲みながらメニューを眺めると、アジのなめろうがあった。私はなめろうに目がない。アジに生姜や大葉、味噌を混ぜグチョグチョにしたものだ。食べてよし、眺めてよし、舐めてよし(冗談でなく、本当に舐めるから「なめろう」なのだ。)と、素晴らしい食べ物だ。

思わず注文「すみませーん。」

にこやかな顔をした中国人店員がやってきた。「なめろうください。」

店員はにこやかな顔で復唱「なめろー」。

パタパタと去っていく。

彼のきびきびした働きぶりに感心しながら、キャベツをゴチャゴチャとあえた名前も付けられないお通しを食べながら待っていると、先ほどの中国人店員が戻ってきた。

テーブルの横までパタパタやってくる。「アノ」

私は彼に向きなおし、「なんですか?」

「なめろー、ないです」

無念。「あー、そうなんですか。」

「つてきます」

「は?」

「つてきますので、まててください」

釣ってくるらしい。

「がんばってください。」

「アイ」パタパタ。

よく分からないまま、追加で豆腐を頼み、言われたとおりしばらく待つことに。でも待て。ここは新宿で、海まで少なくとも30分以上はかかるのではないのか。往復で60分。釣る時間と料理する時間を考えても2時間以上はかかるのではないか。どうやってこのバレバレのウソをつくろうんだ。そう考えている間も彼はフロアをきびきびと歩き回っている。私は固い豆腐をさばり、さばりと捥ぎりとる。


30分後、何の予告もなく、違う日本人店員の手によってなめろうが運ばれてきた。中国人店員は相変わらずパタパタ歩き回っている。


終わりがないのさエンドレス

先日、さわりだけご紹介したのですが、とある地方都市の博物館に行ったら「園児が描いたマンボウ」という展示会がありました。

愛らしい外見をしているとはいえ、なじみのないマンボウという題材。この難行を園児はどのように乗り越えたか。その軌跡を少し見てみましょう。

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ツインビー

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やん ゆんそん君の作品。緑、黄色、赤、青。こんな色はマンボウにあったか?と思わせる素敵な配色だが、目を奪うのはそのツインビーと見紛うフォルムと、ザクザクとしたソリッドな輪郭。

全体的に、マンボウから程遠いものだが、この尾びれのもやもや感は「あれ?アフロヘアの前髪部分ってどうなってたっけ?」とか「関根勤っていつもどんな格好してたっけ?」といった日常の知の隙間をぬう疑問にハッと気付かせてくれる。真実から遠いだけに、自分とは別にある真実を認識させてくれる稀有な作品である。




諦観

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下部のスッとした描線はその「何とか書こう」という意志を感じさせるものの、次第に上部から尾部のもやもやとした迷いを感じさせる線に変化していく。

その迷いはすぐに諦めに変わる。中央部の謎の黒線や、輪郭を無視した塗り潰し、そして塗りつぶしに入ったものの塗りつぶせないそのたたずまいは明白に作者の絶望(飽きた、とも言う)を示している。その姿はファッション紙等に載っている「おしゃれな人の家」のコーナーに奮起して、東南アジアっぽい内装にして壁にレコジャケを飾ってみるものの、その実、部屋の床にはサバ味噌の缶が転がっている、といった、「なれずもの」の姿を想起させる。






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智慧を感じさせないその空虚な口元、そして斜め上方を見つめる目。しかしその輪郭は痛々しいほどの棘によって象られている。象られた灰色の肉体。血の赤。それは例えば東京・山谷の安宿に似たガサガサの質感。

左下に描かれたくっきりとしたハートがその空虚さに拍車をかけている。目の前にある(そこに描かれた)現実を無視した痴だ。これは。




NOW

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今まで以上にマンボウという存在を無視した造形。その表象を「いま」という文字で彩る。何なのだ「いま」。

仮に「今」だとして、今、こんなのがいたらすごくいやだ。仲のよさそうな「いま」。

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結局、意図せぬところで生まれたもの(違う、「鑑賞する者の想像する何者かの意図を離れたもの」か)に敵う術はない。ハッとする美しさにただこうべをたれるのみなのだ。


同じフロアに金髪女性がいたらまたその意味合いも変わってくるのだろう。

指摘されてビックリ。

昨日書いたことは、既に2年前に書いたことだった。恥ずかしながら私はネタ帳を書いていて、そこから拾ってそのままコピー&ペーストしたらもうすでに掲載していたという体たらく。

小学校4年生のとき、漢字帳に400字とかそんな宿題が出ていた。でも、教師がひどく怠慢で、提出しても全然採点しない。未採点のページがどんどん増えていく。最後には全然書かずに出しても何も言われなくなった。

そのときの再現をしているようだ。この調子でがんばっていきたい。皆様もこの調子で当サイトを採点しないようにしてください。よろしくお願いいたします。

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職場の女子トイレの音姫の音が大きい。

フロアの入り口のすぐ横に女子トイレがあるものだから、通るたびにジョバジョバと音姫特有の音質の悪い水音が聞こえてくる。音姫というより音太郎。いや、音バーバリアン。

それを認識するたび、「ああ、便をしているんだなあ。」と思う。

匿名的な示威行為。もしかしたら自慰行為もしてるのかもしれない。
なお、男子トイレには音姫がないので、示威行為が出来ない。そういう場合はただ静かに自慰をするのみである。


大事なことだ。

最近、携帯電話の電源があまりにも早く切れすぎるので(1日つかったら充電しないとダメ)、電車の中に携帯電話の充電器を設置するというアイデアを考えた。

電車内の無駄な時間を充電に有効に活用できるし、電源を切らないと充電できないという形にすれば電波による悪影響も緩和されるし、電車なんだから電気は供給しやすいし、一石二鳥だと思う。

携帯を充電器にいれたまま忘れる人が続出すると思うが、そんな間抜けな人の携帯はアフリカの方の恵まれない子供に分け与えればいいと思う。

「ママー、おなかすいたよう」
「ほら、携帯電話しかないからこれでがまんしなさい。」
「もしもし。」


冷え汁ミュージックニュースの時間がやってまいりました。

ネスミス竜太カリム ソロデビュー

おめでとうございます。秋元康作詞の世代を超えて愛されるスタンダードだそうです。世の中ってやっぱりすごい人が動かしてるなあ、そう思うニュースです。

それにしてもこの公式ブログ、プリミティブな欲動の息遣いが聞こえてくる素敵なデザインです。

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朝早く起きることができない。最近は不眠の気があり、毎日5時前後に寝ているから普通に起きることができない。仕方ないので携帯電話の目覚ましアラームをやや過剰なものにしている。

今は、新橋で飲んでいたときに隣にいた、テーブルに派手に吐いている人のゲロ音を携帯で録音し、そのままアラーム音にしている。寝覚めは悪いが、ものすごく鮮明なエレエレ音は確実に私の胃のあたりを刺激するため、効率よく起きることができる。

あとは、電車内で「いらっしゃいませ、おやすみ野菜をいかがですか」というよく分からない言葉を延々同じテンポで数10分にわたり繰り返していた男性の声とか、自分で「ダム!ダム!ダム!」と言っている声などを立て続けに鳴るように設定している。

で、昨日会社のデスクに携帯電話を忘れて帰った。
会社を出るときに気付いたのだが、まあどうせ明日もすぐ会社来るし、ということでそのままにしておいた。

しかし、家に帰ったら急にものすごくゾッと。必死でゾッとする理由を探してみたら気付いた。前日出社を遅めにしたので、携帯電話の目覚ましアラームを8時半(会社の定時の時間)に鳴るようにセットしてそのままにしていたのだ。

やばい、と思って早く寝るために酒を飲んでいたら思いのほか深酒をしてしまい。加えて朝起きる唯一のツールである携帯電話は会社に。

そんなわけで寝坊した私は、8時半に出社した皆様に見事にそれらを聞かれたわけで。

9時半に出社した私。自分のデスクまでのまっすぐな道。遠近感がものすごく崩れた自分の感覚。