貴方って宣伝のときだけ饒舌なのね

今日はライブです。
神楽坂ディメンジョンというところです。

開始八時半駅すぐ交通至便千円飲料費別堪能肉体美翌日月曜日崩壊弦楽器

以上、よろしくお願い申しあげます。



作ったところで蝋の味

佐藤サンプル営業日誌



最近の社員ブログの波は食品サンプル業界にも流れていて、業界でも有名な佐藤サンプルさんもブログをやっている。

毎日色々な食品サンプルの紹介が出てくるので楽しく読んでいるのだけど、ある日こんな記事があった。

…ところで、

「ルパン3世 カリオストロの城」というアニメ映画で、

主人公のルパン3世が食べていたパスタってどんな味なんでしょうね〜。

サンプルを作ってみたいものです〜。



ものすごく倒錯した欲望だと思う。


女ってやつは

女ってやつは、みたいな話は信用できない。女性のことを全然わかってない人に限って、「女ってやつはさぁ」なんてことを言いたがる。それはわかってるんだけど、それでもなお思ったこと。

ビューティフル突然 - 2003年06月03日ログ



加えて語呂が悪いのは分かってるんだけど、それでもなお言わせて欲しい。

女ってやつはラーメン食べるとき左手でれんげを常に構えながら食べるよなあ。


対極と同類

mobile photo「Coffee Shop TEA」である。

初見時、激しい違和感が私を襲ったが、それと同時に、「なんとなく仕方ないかな?」という気分にもなった。

それは、喫茶店という枠組内ではコーヒーと紅茶は対極にあるものだが、その他全ての食べ物や飲み物をひっくるめて考えると、むしろ似たもの同士であるためだろう。

「裁縫ショップ エレファント」とか「ラ・キュイジーヌ・名倉」とか落差の大きい名前をつけることに比べれば、そういった似たものを並べてもそんなに罪は大きくないんじゃないか。そう思ったのである。

とはいえ「Coffee Shop TEA」を許してしまうと世にはこんな店名が溢れることになる。

・ワンワンショップ ニャンニャン

・島根県庁 鳥取支部

・葬儀屋 赤飯

・かりんとうの大便屋

やっぱりだめだ。こんな店名があると、人々の思いは千々に乱れ、おいしくかりんとうをかじることも出来ない。



走るは池上線

東京は五反田から蒲田をつなぐマイナー路線、東急池上線に乗っています。3両編成のこじんまりとした路線に多くの人が乗っていて、見える駅、見える駅に賑わう商店街があります。休日だからでしょうか。自然と漏れ出てくるハレの気配に何度でも往復してしまいたい気持ちになってしまいます。そんな電車に乗っていると、とりとめもないことを思い出すわけです。

#

私が大学に入ってすぐの話。

桑名に住んでいる姉が「明日、東京行くから」と電話をかけてきた。まあ、飯でも一緒に食べるくらいだろうなどと思っていたら「あんたの大学を見物させてもらう」とのこと。また七面倒くさいことになった。

大学で17時に待ち合わせ。5分くらいから待ち合わせ場所の大学正門前で待っていると、語学でいっしょのクラスの田原さんが通りがかった。おー。などと挨拶をかわし、自然と会話になる。

田原さんは気さくな女の子だ。ボサノバが好きで、そのボサノバの良さを身振り手振りつけておもしろおかしく語ってくれる口調がとてもよかった。印象は多少地味ではあるものの、日本画のような顔の曲線がとても綺麗だし、笑ってほころぶ顔は布袋さんのようでチャーミングだった。

まあ、とはいっても特に恋愛感情をいだくということもなく、ほんのりした好意(そういえば俺ってカレー好きだよなあと思うような)があったのみであった。

そのように田原さんと話していたら姉が来た。なんとなく流れで彼女のことをクラスの友人である、と紹介する。姉丁寧にお辞儀し、言葉を選びながら田原さんと一言二言の会話を交わす。通りすがりだった田原さんは「じゃあ、私はここらへんで」と去っていった。

彼女の背中を見送りながら姉が私を肘でつついて一言。

「まあ、磨けば光るというか。がんばって」

と、大変失礼な発言。


#

田原さんはこの東急池上線の住人だった。この路線に乗るとこの時のやるせない気持ちと焦燥感がないまぜになった微妙な気分が思い起こされてなんとなく頭をポリポリと掻いてしまう。


これが、浜松町のモノレール乗り場で配布されているモノレール情報帳だ!

hamamatsu.jpg


いま電車なんですが

mobile photo「わたしだ。」
パーラッパッパー

ていうのを思い出してしまい、笑いがこみあげてきてしょうがありません。

何が面白くて皆で真似をしていたのか分からないのも猛烈におかしい。

#

ちなみにこれは、「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビの、探偵コントのボスから電話がかかってきた時」です。念のため。

それから、写真は関係ないけど京都タワーです。撮った自分もどうかしてる。



我が闘争

先日職場に行ったら通路にあるホワイトボードに何か書かれていた。

white01.JPG

書類を留めるマグネットを配置することにより文字を書いている。作者が何を考えて「トラ」という文字を書いたのか分からないものの、この堂々たる姿にはなにやら人を感銘させるものがある。

伝えたいものがないのに何かを伝えようとする情熱というのは尊い。ソムリエがワインの芳香を確かめてときめくように、私もそこからにおい立つ白い情熱にほのかな興奮を感じていた。誰だ。これを書いたのは。こんな素敵な人間が今の会社にいるなんて。


翌日出社してみると、そのホワイトボードには変化があった。

white02.JPG

なんとなく受け狙いに走っているような気がして少しの失望感を感じたものの、ほのかな痴の薫りは残っていて悪くない。トラの「ト」の右半分だけをそのままに、「ト」の縦棒部分をうまく分解して「ベ」という文字に持っていった手腕は評価に値する。

この掲示はその日の夕方にはすぐに変化し下の状態となっていた。

white03.JPG

まあ規定路線であろう。最後にはおそらくベロが出てきて大団円となるのだろうなどと思いながら退社する。

そして翌日。

white04.JPG

違った。しかもソが大きい。ベム→ベラ→ベロという規定のレールから離れることに精一杯で、書かれた文字も意味のないものとなっている。悪くない迷走だ。

さらにその日の昼にはこんな形になっていた。

white05.JPG

いいぞ。ペの「○」の下部分の赤いマグネットはどこから持ってきたのかはしらないが、いいぞ。ホワイトボードの前でぐっとこぶしを握る自分がいた。

しかし、翌日にはホワイトボードはその名のとおり真っ白になり、これまで縦横無尽に文字を描いていたマグネットは右端に整然と並べられてしまっていたのだった。


確かにフルーツスイカとメロンを食べていました。

先日、大阪から新幹線に乗ったときに、隣にグラビアアイドルの浜田翔子さんが乗っておられた。

新幹線の窓の外からファンらしき男性がちぎれんばかりに手を振っていたし、出発直前に「浜田さん、サインお願いします!」などと言いながら走りよって来たのを見ても、まあ間違いはないだろう。

ミーハーな私としては大変な僥倖に恵まれたわけだが、何しろ新幹線の席でグラビアアイドルと隣あわせになるのも初めてなので、どうすればいいか分からない。真隣なのでひょこっと横を見るわけにもいかず、ただ俯きながら本を読むばかり。本の端から覗く足がまぶしい。

ああ、自分の顔が灯台になっていて常にぐるんぐるんと回るという性質があれば、自然と彼女のご尊顔も拝見できるものを。

困ったので携帯電話から友人に問い合わせてみた。

題名:
いま新幹線なんですが

本文:
隣の席が、グラビアアイドルの浜田翔子さんなんですがどうすればいいですか。


すぐに返事が返ってきた。

ショコタンギザカワユス!と話しかけて困らせてみて下さい。


無理です。

浜田省吾BESTのCDをそっと差し出して、「サインください!」


無理です。


組織片を採取してください。
それを駅で博士に渡してください。


博士が誰なのか分かりません。そもそも博士とはどうやって連絡を取ればいいんですか。

窓ガラスに
なるべく広い範囲で顔の皮膚を密着させて
合図してください。
くれぐれも隠密に!


通路側なので出来ませんでした。


友人の意見がどうにも役に立たなかったので、私は俯きながら精一杯の小声で

「ポマード・・・ポマード・・・」

とつぶやいたのでした。










地図で新規ビジネス

数ヶ月前、会社の先輩の結婚式に出たら、ビンゴゲームの景品で「伊能忠敬ゲーム」なるものをもらった。

伊能忠敬ゲームは万歩計になっていて、歩数が増えるたび日本の調査が進む。
日本の全都道府県を踏破するとクリアである。

まさか、こんなものがあるなんてねえ。誰がこれをやるんだろうねえ。よく企画通したねえ。などと感心したものの、特に伊能忠敬に思い入れはないので(伊能忠敬の名を目にしたのはここが最後だし)友人に譲ってしまった。友人は別に伊能忠敬に興味はないものの、まあくれるならもらうよ、という感じで受け取ってくれた。

最近、その伊能忠敬ゲームを譲った友人に聞いてみたらこんなことを言った。

「伊能忠敬おもしろすぎる。今の俺の唯一の楽しみだ。」

既に彼は全日本の92%を踏破していて、クリアしてしまうのがもったいないほどにその進捗を楽しみにしているらしい。

寝耳に水、とはこのことを言うのだろう。私は心底びっくりするとともに、これは大きなビジネスチャンスなのではないかと思った。地図にも測量にも歴史にも全く興味のない人間をも取り込む伊能忠敬。これは来る。

伊能忠敬ウォーキングダイエットや、伊能忠敬4000万歩メジャーや、伊能忠敬受け間宮林蔵攻めの同人誌やらを出したら売れるんじゃないか。そう思った私はとりあえず検索してみた。

Google検索「伊能忠敬ブーム

もう伊能忠敬ブーム、来てた。


お春じゃなゐか

「はっぴいえんど」というバンドの「春らんまん」という曲が好きだ。特に歌詞はとっすんとっすんと心臓のあたりを裏側から箒の柄で叩くようなつらさに満ちていていい。なんせ最初が

「向うを行くのは お春じゃなゐか
      薄情な目つきで 知らぬ顔」

なのだ。そりゃあもう、その匂い立ってくる情景には心底泣きそうになる。

そのように大好きな曲なので歌詞を空で覚えて、よく頭の中で歌っていたのだけど、最近分かった。

私はずーっとこの曲の大サビを

「たぶん、もうそっちの冬が行くと
 ねえ、もうそっちの夏が来た」

だと思ってて、もうここが本当に一番好きでむしろ歌詞の山場だと思ってた。でも本当は

「暖房装置の冬が行くと
    冷房装置の夏が来た」

だった。

カラオケで初めて歌ったときに「さあ、この山場だ!聞け!」といった感じでマイクを構えたら本当の歌詞が出てきて真実を知ったのだけど、そりゃあもう恥ずかしかった。恥の多い人生を送っているけど、とことんまで好きだったものが間違っていると、よよとひざをついて泣き崩れるしかない。泣いた。

#

という話を友人にしたら、

「私も実はそう間違ってた」

とのこと。他の人からも「いや、確かにそう聞こえるよね。」


ここでピンと来た。これは実はダブルミーニングで、どっちにもわざと聞こえるようにしているのではないか。しかもそれは非常にポピュラーな話で、みんなそれを知ってて私に気遣って「間違うよね」とか調子を合わせてくれてるのではないか。

なんてこった。とことんまで好きだったものが間違っていると思ったら間違ってると思ったことが間違っているだなんて、よよとひざをついて泣き崩れるしかない。


さめざめと泣いた。