「セトモノ」ってカタカナで書かれると、なんだか邪悪っぽい。

古いシュークリームを食べて吐きそうだ。

#

信玄ってわかってないよなあ、って子供のころ思った。

信玄はたくさんの隠し湯を見つけ、整えたらしいけど、それらは自らの兵たちの傷によく効くぬるま湯の温泉らしいのだ。

わかってないよなあ。切り傷とか作ってぬるま湯につかるとものすごくしみるじゃないか。そういう時はものすごく熱いお湯につかったほうが痛くないのに。そう思いながらお風呂のお湯に熱湯を足したやつに擦りむいたひざを突っ込んで「アヒイ」とか言っていた。

今でもその癖はなおらず、なんらかの傷が出来たらそこに熱湯に近いシャワーを強くあてて、痛かゆい気持ちよさにいつも顔をゆがめている。

僕が戦国時代に生きていたら、熱湯シャワーノズルで信玄の地位をのっとっていたと思う。そして、今頃各地の山々から妙に水圧の強いシャワーノズルが出てきたんだと思う。


冷え汁ミュージックニュースのお時間がやってまいりました。

今日もホットな音楽の最新情報をお届けいたします。

玉置成美、今回の新曲もバックダンサー多すぎ。

玉置成美(17)の新曲、MY WAYが3月24日、発売となりました。相変わらずバックダンサー超多い。

これこれも、特にこれも多い。

玉置成美は

「エロかっこいいとかはもうダメです。これからは多かっこいいです」と言っているとのこと。なお、今回シングルのドラマーは元LUNA SEAの真矢。多かっこよさを補強するために加入したとみられています。体重で。

#

MARIA始動

多かっこいいつながりのニュースがもう1つ入りました。
元ZONEの舞衣子(19)が結成したバンド「MARIA」ですが、メインの二人が二人そろってベースです。

ベースボーカルの舞衣子(19)は「ZONEに足りないものはベースだったと思います。というか、ギターもドラムも足りなかった。今回はその穴を埋めるため、ツインベースにしたんです。今後はツインドラムにトリプルギター、クワッドハンドクラッパーを配したいと思っています」と語っています。多かっこいいですね。

そのわりに何度聞いてもツインベースなのかどうか分からない曲ですけども。

#

以上、あなたの音楽生活がより充実したものになりますように。それではまたお会いしましょう。なお、本ニュースは内容の真偽に関しては責任を持ちません。よろしくお願いいたします。


踊り

Yさんは「飲みに行きましょうか」と淡々と。

私がすぐ近くに見える焼き鳥屋を指差し「あそこでどうですか?」と聞くと

「僕は総合居酒屋のほうがいいです」

とのこと。

総合居酒屋。聞いたことのない言葉だが、対象とするものを明確にイメージの出来る言葉だ。この言葉は世の中に存在しているに違いない。そう思った私はこう返す。

「そうですよね。専門居酒屋は選択肢が少なくていけない」

しばらく店を物色しながらテクテクとと歩いていると「炭火だいにんぐ わたみん家」があった。私は「あそこなんかいいんじゃないですかね?」と提案してみるのだがYさんは「あそこは総合居酒屋ですか?」とあくまで総合居酒屋にこだわる。どうも「炭火」の部分が気になるようである。炭火で焼く焼き鳥がメインの店なのではないか、そんな懸念を持っているように見える。

「いやいや、バターコーンもあるし、刺身もあるので十分総合居酒屋だと思います」

「四万十川君が総合居酒屋というのなら総合居酒屋なんでしょう。」

「ええ。総合居酒屋です。」


双方納得の上、「総合居酒屋」へと入り、ビールとたこわさ、ポテトフライを頼む。ほどよく冷えたビールを喉の容量より少しだけ過剰に流し込み、たこわさをつまむ。

「ところで。」

「ええ。」

「総合居酒屋って何ですか?」

「いや、僕も今日初めてこの言葉を使いました。」


そうでしたか。という言葉を吐きながら、私は妙に早くやってきたポテトに箸をつっこんだ。


うそつき村の人は右に行けって言ってる。

ああ、プリンスの新譜はなんて素晴らしいんだ。

#

SN310091.jpg

有限会社 無限である。

中学のとき、たぶん自分の先にはとんでもない無限の未来が開けているもんだと思っていた。自分の書いた曲がプリンスとかに「クレバーだね」と言われる姿ばっかり思い浮かべていた。けど、実体はヤンキーにジャンプしろとか言われておとなしく従っていたのだ。有限。

この会社を見たとき、そのときの自分が思い浮かんできて、きつい酢を頭からあびたような、そんな気持ちになったのですよ。

まあ、それはいいとして、有限会社無限。何をやる会社なのか。
調べたところ、どうやら居酒屋をやっている会社らしい。

・バターコーンをよく見ろ!確かに398粒あるかもしれない。それは君の目には398粒のバターコーンにしか見えないかもしれないけど、僕らが無限に小さくなったことを考えてみろよ。バターコーンは無限の量を持って僕らの胃袋を攻め立てるんだ。

・ここにあるホッケは一尾だけど、営々とその生をつむいできた彼ら全体をみるがいい。そして、これからもホッケはその遺伝子を残していくのだ。まあ、いずれ絶滅するだろうけどね。

・このたこわさはタコとワサビという限られたように見える組み合わせではあるけども、タコだってワサビだって何億という固体が存在しているんだぜ!分子レベルにしたら一体どれだけの組み合わせになると思う?


ああ、押し付けがましい。どうせサワー飲み放題(ただし2時間まで)とかそういう内容なのだ。僕はお決まりの煮込み豆腐が出てくる有限の居酒屋でいい。


どっちかというとツインビー

mobile photo

mobile photo





本当はもうあきらめてるんだ。

サイトがこんな内容でも呼んでくださっている方がいらっしゃるのには、本当に感謝の言葉しかございません。ありがとうございます。と、前置きまして。

#

「階段落ち」という技があるそうだ。

絶頂に達しようかというところまで自らをしごき、あわや、というところで階段に頭からうつ伏せで滑り込む。あとは重力にまかせてその段差を激しく身に受けるうちに放出する、という体も衣服も心配な技である。

この技を知ってからというもの、その絵面を想像するだけで笑いがこみ上げて仕方がない。まさにそrを行っている人は、おそらく普通のジョブの数倍の苦悶の表情を浮かべているに違いないし、それが高速で落下していくのだ。一度、下から見てみたい。


"池田屋階段落ち"を描く『蒲田行進曲』
3階分もある高さを一直線に登る馬鹿でかい階段のセットなのだ。ここで「階段落ち」をやりましょう、と懇願する銀四郎に対し、監督が「俺だってやりたいんだよ。だけどこんな化け物みたいな階段を見て、東京から呼んだスタントマンもブルッて帰っちゃったんだ」と言い・・・


蒲田行進曲の「階段落ち」のエピソードを描いた文章も、読んでいて別の意味での畏敬の念が生じてくる。この記事ではさらにこう続ける。

ヤスは(一部略)階下で血塗れで倒れるが、一同が目を見張る中で再び起きあがり、階段を這い登りはじめる。そこで銀四郎が「カメラを回し続けろ!」と叫びつつ、ヤスに励ましの声をかける


がんばれ!がんばれ!もう1回だ!思わずこぶしに力が入る。でも顔は半笑い。

#

ただ、考えてみれば私のような中流家庭の階段はものすごく急だ。頭から滑り込んで無事でいられるような、なだらかな階段を持つ家というのは相当の金持ちのものに違いない。45度の急傾斜を見て、「滑り落ちれば気持ちよさそう」などということを考えるような人間はまずいないだろう。

そういう意味で「階段落ち」は上流階級の戯れであろうと予測できる。

できれば螺旋階段でもチャレンジしてほしい。廻りながら落ち、達する。そこに自らの輪廻を重ね合わせてほしい。


男は祭りだ

わーい。

SN310098.jpg

#

「お○こ」をどう読めばいいのか分からない。

ぬれそぼったお○こなどと書かれても、よく分からない。お○○こだったら鼻息荒くも小声で「・・・ィエス!」というのだけども。

今日見た文章はこんなのだった

濡れたオ○コを舐められ、さらに太い指でオ○コを刺激されたたけ子、正常位でオ○コを激しく突かれると、エッチな喘ぎ声は部屋に響く!体位を変えても激しく突かれ昇天!


読めん。この話を友人にしたら、オメコじゃないの?と指摘されたこともあるが、私はオメコという言葉に対しては「行為」としての印象を持っているため、どうにも感情を移入して読めないのだ。

仕方ないので、妥協案として「おまるこ」と読むことにしている。本来の単語に近づきつつ、また、別の背徳感を持った言葉なので、ちょっと気に入っている。

#

シモつながりで言いますと、当方の加入しているバンド、「クリトリス・ガールズ」が3月19日夜、高円寺Club Rootsでライブを行います。是非いらしてください。

当日いきなりいらっしゃっても大丈夫ですが、ちょっと安く行きたい、という方はこちらより、お名前と枚数を書いてとりおきのメールをくだされば、300円くらい安くなります。

18:30openですが、トリをつとめさせていただきますのでよろしくお願いいたします。ああ、すごい宣伝だ。


いま、ロマンポルノのオールナイトイベントを断ったところです。

小欄で提案し、たびたび取り上げております、「塩味のものを食べると食事をした気になる」、の法則ですが。

盲点でございました。

私は今、気だるくて全く家を出る気はありません。でもお腹がすきました。家にはだし醤油と片栗粉と日本酒しかありません。

飢えながら世をそねむしかないのか。しかし、絶望の縁でこれらを組み合わせながら熱を加えてみると、なんということでしょう。どろりとしてあつあつの、とろみのある醤油味の物体が出来上がりました。

すすればほとばしるよどんだ空気。醤油の塩分ではっきりした輪郭をもちつつも執拗な粉感が喉をぬるりと刺激します。しかし、ずずいとすすれば明らかな重量感とともに、とある感情が首をもたげてきました。ああ、食ったなあ、と。

これは法則をかえざるを得ないのではないか。そう思います。これからは、「とろみのある塩分をとると食事をとった気になる」の法則です。

ああ。おれは今、とろみの流行を先取っている。なんてトロかっこいいんだ。サインはナメクジの這った跡でよろしくな!

ところで、今、猛烈にうどんが食べたい。


the おしんステーキ

サムゲタンのパックがあった。モランボンの鍋のつゆみたいな感じのに入っている。

と、こともなげに言うが、サムゲタンだ。丸鳥が入っている。ちゃんと高麗人参やもち米も入っているらしい。それとなく持ってみるとものすごい重量。ゴスゴスとさわってみると、確かな鳥の感触。

買った。1000円。

とりあえず今のところは食べる気はない。例のキムチ論争のときに韓国食品に対する信頼は地に落ちた。だって、「キムチに寄生虫が入っている理由は道端の糞尿が入ってしまったから」という理由だもの。

いろんなことに無頓着ではあるけども、そういった屈辱的なことだけにはきっちり反応してしまう。とはいっても、その心意気に心を許してそこらを無視してしまうので、自分でもよく分からない位置に来てしまっている。

なんでしょうか。赤木春恵が渡る世間から降板したけど、家では舌ビラメのムニエルを食べている、とか、そういうのと同種の複雑さを感じます。


こういう人間になりたい

tomason


嗤ってキャンディー

また日があいてしまいました。よく見たら先週の月曜の小欄で、「続きはまた明日」とか書いている。もちろん続きは書いてない。こうやってどんどん自分で自分の首を絞めていくのだ。仕事でも人間関係でもしかり。

こういうときは自分の能力を鑑みてもう少し譲歩するべきだろう。「続きは来年度末」「続きは来々年度末」「続きは来世」。むしろ、「続きはライラライラライライラライライ・・・」と一生言っていれば続きを書く必要もなくなるかもしれない。そうすれば人の信頼をこれ以上失うことなく生きていけそうだ。いや、生きてはいけそうだ。

#

先週末、知人の実家に遊びに行ったのですが、何故かご両親とお婆さんから大変な歓迎をうけました。

知人宅は床がフローリングなのですけども、そこへ私が何も考えずに入ると必ずおばあさんが私の足元を指差しながら厳しい顔でアゴをクイックィッとやります。すると

「ああ、四万十川君、スリッパをはいてないじゃないか!フローリングで冷たいでしょうに!」

と私にスリッパを持ってくるのです。そして、私がはばかりに席を外し、スリッパをはき忘れて戻ってきた際もクィックィッとなって、新たなスリッパがやってきます。こたつに入って、出るときに近くにスリッパがないと、またスリッパがやってきました。

クィッ、スリッパ。クィッ、スリッパ。

何かの落語になるかと思ったけども、特にそういうこともなく、スリッパがとびかった一日でした。


喫煙マナー

会社の喫煙所は夜の9時を過ぎたら電気が消されて真っ暗になる。

一仕事を終え、今日も真っ暗な喫煙所にパチリと明かりをつけて入ったら、中に人がいた。しっとりと軽くうなだれて。「あ、すみません」と会釈を交わして1本吸う。

ジジジと自分のタバコの燃える音が聞こえる。静かに時間が流れる。

喫煙所を出るとき、そっと明かりを消しておいた。