えー、まあ技術立国だのICTだのいう言葉を前はよく聞いたような気もするんですが、最近はどうなんですかね。なんだかそういうワクワクするようなのはもう何年も会ってない、なんてことを思うんですけれども。

昔はあれですよ。いろんな技術にびっくりしたもんです。覚えてますね、あれは私が小学校3年くらいのときですか。もう30年近く前になりますね。我が家を改装したんですね。まあいろいろ新しくなったんですが、中でも感動したのが御手洗にあるトイレットペーパーホルダー。元々筒状のものが真ん中に着いてて外してからトイレットペーパーに通すのが一般的だったものが、なんということか、交換の時は下からズコンと差し込むだけでよいと。

あのときは、「ああ!」と思いましたね。「ああ、技術!」と。これから先にはこのような遥かな技術の進歩があるのだ、と胸を躍らせたもんです。

そうは言いましても、その10年後くらいに自分が一人暮らしで住んだ家は旧式トイレットペーパーホルダーでしたけどね。それが分かったときは心底がっくりしました。「技術〜!浸透しろよ〜」って思いましたね。あと、不動産屋の情報にはちゃんと

「オートロック:あり」

「トイレットペーパーホルダータイプ:下からガコン」

と、ちゃんと載せててほしい。切に思います。

まあ、この話はなんだか前もしたような気がするのでここまでにさせていただきますけども。それはさておき。

先日ですね、NHKの朝のニュースを見ていたら、最近の技術の進化、というタイトルで特集をしていたんですよ。お、いよいよ何かウキウキさせる技術が出てくるかも!期待を胸に、そりゃあ見ますよ。

そしたらなんでも最近はね、農業分野でのテクノロジー導入が進んでいるらしくてですね。酪農を営んでいるAさん宅が例として出てきました。餌やり、掃除などを自動化して、酪農に関わる仕事の時間をほぼ半減させた、だなんてことを言うわけです。すごいなあ、と思って見ましたね。

中でも白眉は自動搾乳機ですね。毎日決まった時間になったら搾乳機のアームが何本も蛸のようにウニュウニュ伸びてですね、先端に付いたカメラで牛の乳首を検知し、自動的にGet it on!Vacuum start。これはすごかった。乳首検知、バキューム開始が自動化って、赤ちゃんか中高生男子の魂でも移植してるんですかね。よくできたもんですよ。!まあ、自分がもし定期的に吸われる側になったら悪夢ですけどね。探さないで!乳首を検知しないで!って思いますね。

で、さらにNHKは進めるんです。「次の技術はこちらです。この画面のどこかに画期的な新技術が」なんて言って出てきた画面はキレイな洋式のトイレ空間です。

搾乳の自動化からの流れですから、あたしピーンときちゃいましたね。ああ、これはウォシュレットの自動照準機能だと。ウォシュレットのノズルに付いたカメラによって洗うべき箇所にオートフォーカス!ピンポイントに洗浄!だと。

でも、そこまで考えて思いましたね。あんまりそういうデリケートな部分、カメラで検知されたくないなあって。勘弁してほしいなあって。

なんて思ってたらアナウンサーは続けました。

「なんと、その新機能はこちら!」

ウォシュレットに向かうかと思っていた画面はグイッと方向を変えてトイレットペーパーホルダーにフォーカス!

「トイレットペーパーを自動的に三角折りにする機械なんです!」

  

ズコー

私、お尻検知じゃなくてホッとするやらがっくりくるやらでなんだかいろんな感情で忙しくなっちゃいましたよ。「下からガコン」から30年後の未来にあっしは立っているんでございましょうか。

イノベーションがウィーンって三角折り。テレビではそれを開発した社長が「次のオリンピックに向けておもてなし!おもてなし!」などと言っておりますけども。表無しとか言ってるんじゃないよ!こっちは本当に日本の技術の将来を裏無いたい。

…あっしも冗談の技術に進歩が必要なようで。こんにちはASIMOです!


coldsoup

自称ホームページ第3世代の旗手

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