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あなたの夏を盛り上げる70年代パワーポップ10選

ごめん、夏、嫌いじゃなかった。

・・・と、誰に対してでもない謝罪を挟んだ上で申し上げますが、夏はやはり多少なりとも昂ぶるものがございます。これは小学生のときに埋め込まれた夏休みという強烈なイベントで深く刻み込まれた条件付けのようなものかもしれませんが、この昂ぶりは有効に活用すべきです。

そんな夏を明るくキラキラに盛り上げるのに最適なのがパワーポップであります。

パワーポップとは何か。ご存じない方もいらっしゃるかと思います。昔、私にパワーポップを教えてくれたマニアである友人に聞いた定義を借ります。

「ヘイとかユーとかWowとかベイビーとかガールとかアイラビューとか言っている、最高にポップなロックだ!聴け!」

いや、正確には違う。でもまあそれでいいか、という気もする。すなわち最高であり、夏に最適、ということです。

そんなパワーポップが生まれた70年代にはやり尽くされた感があるくらい名曲がザクザクあるのです。

パワーポップをご存じない方も、90年代パワーポップは知っているけど遡ったことがないという方も、ぜひぜひ以下を聴いて、あなたの夏を激しくしてあげてください!まとめのところにプレイリストもありますよ!

名曲が多すぎて名曲飽きする覚悟をもって!ではどうぞ!

 

Rubinoos / I wanna be your boyfriend

パワーポップ界のカブトガニによるヘイユーブルース!

Rubinoos。彼らといえばまずこの曲が挙がるでしょう!個人的には、パワーポップといえばコレ!とい言ってもいいほど、何から何まで完璧な曲です。Avril Lavigne – Girlfriendの原曲となったことでも有名な曲です(アブちゃん本人は認めていません)。疾走感、透明感のあるさわやかな歌声(実体はおっさん)、左とん平を思わせる「ヘイ!ユー!」の合いの手、どれをとっても最高じゃないですか。

Hey! (Hey!) You! (You!), I wanna be your boyfriend
Trying to say I wanna be your number one
・Hey! (Hey!) You! (You!), I wanna be your boyfriend
Gonna make you love me before I’m done

「パワーポップ界の生けるカブトガニ」という呼び名のとおり(さっき私がつけました!)、今もポップに現役で活躍中です。是非追いかけていきましょう。

 

Big Star / September Gurls

夏の最中でも終わりでも冬でも

ALEX CHILTONとCHRIS BELLというすばらしいソングライターが競いあうパワーポップのルーツと呼ばれるバンド。1stから2ndアルバムまで珠玉のポップが並ぶなかでも、やはり最も有名なこちらは紹介せざるを得ないでしょう。少し憂いを帯びてTreble強すぎなキラキラギターとコーラスワークが泣かせます。ちなみに、この曲は後年、ものすごくManicでMondayなアレンジでBanglesによってカバーされます。

他にも1枚目のアルバム収録「The Ballad of El Goodo」などたまりませんね。個人的には3rdがより静かで内省的な作りになっていてAlex、本来これやりたかったんじゃね?という感じで大好きなんですが、正直パワーポップではないのでここではお勧めしません!

The Knack / That’s What the Little Girls Do

My Sharonaのことは忘れろ!良質ポップに耳を貸せ!

「My Sharona」という誰もが聴いたことがある異次元ポップのおかげで一発屋扱いされてしまっているthe Knack。しかし、パワーポップ界隈からは非常に評価の高いバンドです。特に1stアルバムは佳曲の連発で逆にMy Sharonaが使い古されて聞こえて邪魔!このアルバム再生時はMy Sharonaをスキップして再生するファンも沢山いるとかいないとか!(「いるかどうか知りませんよ」の意)

このバンドは演奏がうまいです。特にドラムが見事で、そのタムづかいは固さがありながらも心地よい手数の多さと重さで、曲を引き締めます。そんなドラムがベースを巻き込んで暴走しすぎたのがMy Sharonaなのでしょう。やべえ、結局My Sharonaの話しかしてねえ。

今回紹介するこの曲はそんなthe Knackの1stの中でも最もパワーポッピー(造語)です。初期ビートルズを思わせるメロディにギターの音、さらに食い気味なリズムと疾走感が絶品であります!ほらみろ、いい曲だろうが!

The Paley Brothers / RendezVous

美男兄弟はジャケで脱がされる。

私が本格的にパワーポップにハマったきっかけはRubinoosが演奏するこの曲のカバーでした。なに、この名曲、そしてなんて内容の無い、もといシンプルな歌詞!後半の転調も抜群にグッと来る度を高めており、本当にスキがなく、海の香りのするとてもいい曲です。調べると、この曲は元々は美青年2人兄弟バンドのPaley Brothersの曲なんですね。この曲はシングルでしか発売されていないようで、非常に手に入りづらいですが、嬉しいことにYoutubeで聴けます。

なお、彼らには「Paley Brothers」というそのままなタイトルのアルバム1枚しか残っていません。アルバムに関しては、全体的に模範的パワーポップで、Girlとかマジックとかフーッ!とか言っていて最高です。さらに後半にある「Lovin’ Eyes Can’t Lie」が実に名バラードです。Youtubeにはないのでご紹介できません。残念です。Apple Musicなど定額制サービスでは聴けますよ!

Ramonesの友達としても有名で、「Come on and let’s go」という曲で共演しております。大変パンキー(造語)でパワーポッピーな仕上がりににんまりするわけです。

Come On, Let’s Goのカバーといえば、ほぼ同年代かちょっと前くらいに「近田春夫とハルヲフォン」もやっていて、その演奏もよいですよね。近田春夫はあの時期になぜあの曲をああいうアレンジでカバーしたのか。センスの塊であるよなと思います。パワーポップとはあまり関係無いですけどね!

The Raspberries / I Wanna Be With You & I saw the light

パワーポップの元祖はやっぱりOh Baby!でも本当はクドいバラードがやりたかった?

パワーポップの元祖と呼ぶ人も多いThe Raspberriesです。この曲、ほんとうに最高ですね。まず「I wanna be with you」の連呼。そして「Come on baby!」 「Hold me tight !」 「フォーッ!」たぶんこの頃にパワーポップという言葉はなかった可能性がありますが、猛烈にパワーポッピーです。

ボーカルはエリック・カルメン。後にソロとして活動し、きっと誰もが聴いたことがある「All by Myself」という曲で有名な人です。

全アルバムを聴いていると、この「I Wanna Be With You」のはっちゃけた感じは特異点であり、実際には「ものすごくメロディアスで、くどい曲を書く人」であることが分かります。1stアルバムなど、後半にかけて激しいメロディの盛り上がりとシャウトの洪水で、なんかもうリスナー置いてけぼりになって笑ってしまいます。いえ、いい曲なんですよ。でも笑っちゃうんですよね。やりすぎ!って。そこも含めて大好きなバンドです。

さらなるオススメ曲として、1stアルバムから「I saw the light」も。Todd Rundgrenとかいうおじさんに同名の有名曲がありますが、全く違います。この曲はクドさもそこそこに、非常に流麗なナンバーになっております。

あとは代表曲、Go All the wayもパワーポップコンピレーションにはほぼ100%入ってくる名曲ですね。最初のギターリフからのAメロ、Bメロは結構びっくりします。こちらもぜひ。一瞬、声がポール・マッカートニーか?と思う瞬間もあり、そういう意味でも楽しめます!(どういう意味かは知りませんが!)

 

Fotomaker / Where Have You Been All My Life

いくらでもいただける珠玉のさわやかごはん

Raspberries の元メンバーも参加するバンドです。透明感のあるボーカル、AメロからBメロ、そして非常にのびやかなサビに至る過程がなんともキュンとさせます。おっさん心刺激しまくりでたまらないですね。こんにゃくのきんぴらみたい!食べちゃいたい!(キャッチコピーもコメントも、もうよくわからなくなってまいりました!とにかくいいってことです。)

 

Badfinger / Baby blue

Abbey Roadの続きにある、独自のメロディ

Apple Records所属だった彼ら。歴史を調べると「悲劇のバンド」という話ばっかり出てきます。本当にかわいそうなので、山谷ブルースを聞きながら読むことをお勧めします。

この曲は彼らの3rd Album「Straight Up」に収録されております。こちらはややBritishな香りがしますね。最初のAメロBメロ終了して「What can I do~」のくだり、そこからのギターソロの感じには実にAbbey Roadを感じます。しかし、Badfinger独特のロック感が染み出ており、たまんないですね。

ちなみにこの曲のプロデューサーはTodd Rundgrenおじさんです。彼ってプロデュースするたびにアーティストと喧嘩してるイメージがなんとなくありますが、Badfingerも、ものすごく険悪だったらしいです。

リーダーであるPete hamのソロもぜひ聞くべきですね。これも別クチで紹介したい気持ちでいっぱいです。

Van Duren / Oh Babe

まずはその表情から何とかした方がいい

まず、この人を取り上げるときに必ず話題になのが1stアルバムのジャケットの顔です。何なのこの顔。マジで見ていたくないんですけど。

とはいえ、曲の良さは折り紙つきで、なんともマイルドなポップ感。ポップ期のTodd Rundgren(また出た!)を少し思い出しもしますが、あちらよりもうちょっと真っ当にポップに相対している感じがします。アルバム全曲見事なんですが、やはりこのOh Babeは格別でございます。

 

Cheap Trick / Surrender

長い!髪が長い!アメリカンパワーポップを確立し、その枠を超えた重要バンド!

「あ、これパワーポップなの?」と思われた方も多いかと思うんですが、Cheap Trickもパワーポップの歴史上重要です。有名なところには全力で乗っかる。そういう姿勢もいいのではないでしょうか。

まあ、Cheap Trick、当然ながら名曲はたくさんあるのですが、私が好きなのはやはりこれであります。

まず、この曲、演奏が超簡単なのがいいです。ギターは誰でも弾ける。そのくせ、最初の転調が曲をすんなりいかせないフックになっているんですよね。あれがないと、曲全体がスル~っと行ってしまうので、印象が薄くなってしまいます。非常に計算されている。そして、いかにもシンガロングしたくなるサビのフレーズ。

Mommy’s alright, Daddy’s alright,
they just seem a little weird.
Surrender, surrender,
but don’t give yourself away, ay, ay, ay.

歌詞は大学生のときに聞いていたときと、子を持つ親になって聞いたときと聞こえ方がちょっと違います。それも一興でございますね。

 

 

まとめ

以上、10曲お伝えしました。本当はもっと紹介したいのですが、この調子で紹介文を書いていたら夏が終わってしまいかねないので、ここまでにして早めにお届けしたいと思います!以下にYoutubeプレイリストを共有します!(iTunesプレイリストも準備中)それぞれ随時追加していくので、仕事のBGM、ドライブなどにご利用ください!

反響があったら、今回紹介しきれなかった曲をもっとお出しします。ぜひ皆様のオススメもTwitter経由で教えて下さい。