清澄白河 だるまに行く理由
東京の東側、地下鉄の清澄白河駅ほど近くに「だるま」という居酒屋がある。深川資料館通りにある古い店で、私は常連とまではいかないものの、個人的に…
東京の東側、地下鉄の清澄白河駅ほど近くに「だるま」という居酒屋がある。深川資料館通りにある古い店で、私は常連とまではいかないものの、個人的に…
(「伏見」は2016年5月末に閉店してしまったとのことです。本当に残念だよ!) すみません、半年前から京都に仕事でちょこちょこ通うようになっ…
私が中華料理のうまさに開眼したのは、東京は大門にある「味芳斎」というお店のせいだ。会社が近くにあった頃は薄汚くて狭い本店に週1くらいで通って…
(現在この「ぬ利彦ビジネスコート」が入っていた「第一ぬ利彦ビル」が建て替えのため、閉店しています。完成は2017/3/31とのことですが、建…
西荻窪に4年間住んでいたので、吉祥寺を含む飲食店にある程度通ってきたのですが、この「ささの葉」というところは他の店にはない風格と特異性と愛嬌…
個人的には恵比寿にはほとんど縁がないのだが、「恵比寿に行くとこの店」ってのがある。 それが「まくら とよかつ」だ。店名から分かるとおり「まく…
東京の大井町の駅から出てすぐのところに東小路という見事な路地がある。個人的には「東京野垂れ死にたい路地裏ベスト3」の中に入るんだが、その端に元肉屋、現立ち飲み屋(角打ちに近い)「肉のまえかわ」はある。
ここは、毎日16時くらいからオープンしてすぐにイイ顔をしたおじさまたちで一杯になる。明るいうちから赤ら顔で飲みながらパチンコがどうしただの、今日の仕事はつらかっただの言っている紳士の憩いの場である。
その人気の理由の最も大きなものは安さだろう。例えば、以下の写真のメニューは「サラダ」100円、「メンチ」120円、缶ビール290円、しめて510円である。小腹と酒欲を満たすのにこれ以上ない設定ではないか。メンチは揚げ置きだが、衣が大変サクサクとしていておいしい。サラダも100円としては十分なボリュームだ。
ドリンクと食事はこのような感じだ。
なお、初めての人はちょっと戸惑うかもしれないが、店のシステムとしてはシンプルだ。参考までに簡単に紹介すると、
となる。
それにしても、薄利多売とはいってもこんなに安くてやっていけるのだろうか?私はふと疑問に思い、メンチカツの油を舌なめずりしてふき取りながら店を注意深く観察した。すると、ふむふむなるほど、この店に徹底して貫かれたプロフェッショナルな「コスト意識」があることに気付いた。
そう。どんなに安くていい店でも、どんなにそれが愛されていても利益が出ないと潰れてしまう。その点、この店は安さを実現しつつも、その徹底したコスト意識によって健全な経営を行うことでしっかりとこの街に根付き、多くの人を楽しませてきたのだ。
以下に、私を唸らせたこの「肉のまえかわ」のコスト意識の一端を紹介させていただく。
チューハイ200円。つまみも、おでんやマグロぶつなどかなりの数が200円。南千住の大坪屋は、どうしようもない飲酒家にとって頻繁に訪れざるを得…