代官山の壁と階段

代官山という町は東京の東側住まいの人間としてあまり縁がないし、ともすればおしゃれでいけ好かない町と捉えてしまいたい誘惑にかられるのだが、この壁と階段を見つけて自分の浅薄さを痛いほど感じたのだった。

私の推測するに、この壁の持ち主は配置がどうあるべきかを分かっているし、歪んだ直線の美しさも分かっている。(誰ですか。歪んだら直線ではないという人は。)

配置でいうと真ん中の鉢がやはりよい。色の白・茶・白、植物のアリ、ナシ、アリ。その上をぶった切る階段の直線、左を飾る歪んだ曲線。下を支えるパイプのひかえ目。全てが完璧で持ち主の作為まで想像してしまうのだ。そういった作為も含めて世の中の痕跡として面白がれるなら、色んなものが色づいて見えてくるのだろうなあ。でも代官山はいけ好かないなあ、と思ったのだ。

 

 


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