蟹が高級なものとは思わない

日本海側の蟹がよくとれるところ出身の妻は、「蟹が高級なものとは思わない」と言う。

なんで?と聞くと、「お父さんがキレイ好きで、」と始める。

「え?キレイ好きが何か関係あるの??」と混乱しながら聞くと、

「お父さんがキレイ好きで、でも蟹が好きで」と続く。まだ落着点が分からない。

「だから、食卓を汚したくないから、蟹を買ってきたら、いっつも流しに向かって食べていた」

と続く。なるほど、流しに向かって食べるメソッド。どんな高級なものでも見事に台無しにするメソッドだ。例えば想像してみてほしい。

  • フカヒレの姿煮をTOTOシステムキッチンの流しで食べる福原愛
  • 「うち、これ好きやねん」と言いながら、活きのいい明石のタコを、流しで手づかみで食べる藤原紀香
  • 流しでアワビに無心にしゃぶりつく東幹久

うむ、高級ではない。(なお、人選はランダムであり、悪意はありません)そして、このメソッドは何かに使える。

それにしても。娘たち家族の視線を受けながら、流しで背中を屈めてワシワシと蟹を食う義父の背中を想像すると、非常に愛らしいもののように思えた。横で一緒にビールを飲みたい。

今度実家に帰るときは蟹と桃を買っていこう。断じていやがらせではない。


広島の祖父が言っていた謎の言葉「きががたかい」

酒好きのうちの祖父(大正生まれ、故人、広島県北部育ち)は、家族からは「朝朝昼昼晩晩晩」と呼ばれていた。すなわち、朝に大きなコップなみなみの燗酒を2杯、昼にも2杯、夜に3杯飲むのである。これは3日に2升開けるペースであり、いま思うと、まあその、なんだ、飲みすぎだ。

そんな祖父は、本人曰く「大してうまくない」地元の酒をいつも飲んでいたのだが、たまにそれとは違う少しいい酒を飲むと、決まってこう言った。

「この酒はきががたかいのぅ」

家族全員この「きががたかい」の意味が全くわからなかった。とりあえずうまい酒を飲んだ時にそういうのだ。

一度祖父を除く家族で茶話程度に推測してみたことがある。

  • 「きが」というのはアルコールの強さのことで、それが高いということなのではないか。
  • いやいや、「きが」は辛口のことではないか。キガキガしていると言うと、とんがった感じがする。
  • 「飢餓」のことで、飢えるほど飲みたくなるということではないか。

昭和20年代生まれで同じく広島で育った父ですら分からないのではもはや歯が立たない。祖父本人に聞いても「うまいゆうことよ」という回答しか得られず、私にモヤモヤを残したまま彼は一升瓶を抱えて逝ってしまった。

その後、私は大学に入り酒を飲むようになった。飲み会で出てくる安酒をクイっといくと、祖父の「きががたかい」という言葉がちらついた。

そんな中、ある飲みの席で湯豆腐だかなんだかをつつきながら千葉県出身の友人に爺さんの言う「きががたかい」というのが全然意味が分からん、と伝えた。

その友人も当然ながら全く聞いたことはないようだったが、お互いなんとなくこのフレーズが気に入り、一緒に酒を飲むと「あー、きががたかいのう」などと戯れに言い合ったりするようになった。

そんなこんなで10年以上飲み続けた昨年末、その友人と酒を飲んでいたら

「ああ、そうだ、『きががたかい』の意味が分かったよ!」

と言うではないか。爺さんの没後20年近く。ようやく意味が明らかになる。俄然盛り上がる酒席。乗り出す体。

聞くと、なんでも江戸の時より良い酒は杉の樽に入れて運ぶことが多く、その木の香りが移った酒はすなわちうまい。木香(きが)が高い、ということなのだそうだ。

おお、なんと説得力のある語源!さらに彼になんでそんなことを知ることが出来たのか聞いてみたら、今、木をよく扱う仕事をしていて、その中で知った、とのこと。

「きががたかい」話を覚えてくれていた友人がこのことを知ることの偶然に、感謝にも似た畏敬の念を覚えつつ、長年の謎に答えが出たことによる爽快感が自分を包んだ。

同時に、酒を飲む爺さんの笑顔が少し立体的になったような気もする。別に樽酒じゃなくても『きががたかい』って言ってたな。本人もどこかで仕入れてきた言葉なんだろうな。この話をしてやりたいもんだ。

と、とても良い気持ちで家に帰り、家族にもその興奮を伝えたあと一息ついて、冷静になって考えてみた。

あれ?木の香りが由来ってことは方言じゃなくて一般的な言葉じゃない?

念のため辞書で「きが」で調べてみた。

酒に移った樽(たる)の香。

「たまには杉の―の躍り出る奴を呑ませ」〈露伴・新浦島〉

と、実にあっさり出てきた。

ということで、この文章の結論は「知らない言葉があればとりあえず辞書は調べとけ」ということになる。

完全に方言だと思ってたから辞書で調べるっていう発想がなかったんだよ!

以上、よろしくお願いします。本当に申し訳ありません。


2016年度靖国神社「みたままつり」モデル女性を(たぶん)当てたぞ!

「靖国神社」でTwitterを検索すると怒ってる人ばかりしか見かけない昨今ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私は本年最大級に嬉しいことがありました。

先般、「みたままつり」ポスターのモデル女性に関する傾向と将来予測  という記事を書きました。その際、来年度のみたままつりのポスターに出てくる方を様々なデータを総合し、「吉本実憂さん」と予測しました。

オレオ感のある女性です。

 
で、この記事を書いたあとに知ったのですが、靖国神社のポスターモデルって「初詣」と「みたままつり」で一緒なんですよね。

ということはつまり、今年の初詣のポスターを見れば私の予測が当たってるかどうかが分かるということです。

まあここまで書いたらお分かりでしょう。

  
当たりました。私もポスターを見ただけでは吉本さんなのかわからなかったのですが、右下にちゃんと書いてあります。

ということで、一足お先に勝利宣言とさせていただきます。みなさん私の予想力に驚いて下さい。 驚いてよ、ねえあんた。あんたが驚かなくて誰が驚くのさ…


技術の進歩

  
えー、まあ技術立国だのICTだのいう言葉を前はよく聞いたような気もするんですが、最近はどうなんですかね。なんだかそういうワクワクするようなのはもう何年も会ってない、なんてことを思うんですけれども。

昔はあれですよ。いろんな技術にびっくりしたもんです。覚えてますね、あれは私が小学校3年くらいのときですか。もう30年近く前になりますね。我が家を改装したんですね。まあいろいろ新しくなったんですが、中でも感動したのが御手洗にあるトイレットペーパーホルダー。元々筒状のものが真ん中に着いてて外してからトイレットペーパーに通すのが一般的だったものが、なんということか、交換の時は下からズコンと差し込むだけでよいと。

あのときは、「ああ!」と思いましたね。「ああ、技術!」と。これから先にはこのような遥かな技術の進歩があるのだ、と胸を躍らせたもんです。

そうは言いましても、その10年後くらいに自分が一人暮らしで住んだ家は旧式トイレットペーパーホルダーでしたけどね。それが分かったときは心底がっくりしました。「技術〜!浸透しろよ〜」って思いましたね。あと、不動産屋の情報にはちゃんと

「オートロック:あり」

「トイレットペーパーホルダータイプ:下からガコン」

と、ちゃんと載せててほしい。切に思います。

まあ、この話はなんだか前もしたような気がするのでここまでにさせていただきますけども。それはさておき。

先日ですね、NHKの朝のニュースを見ていたら、最近の技術の進化、というタイトルで特集をしていたんですよ。お、いよいよ何かウキウキさせる技術が出てくるかも!期待を胸に、そりゃあ見ますよ。

そしたらなんでも最近はね、農業分野でのテクノロジー導入が進んでいるらしくてですね。酪農を営んでいるAさん宅が例として出てきました。餌やり、掃除などを自動化して、酪農に関わる仕事の時間をほぼ半減させた、だなんてことを言うわけです。すごいなあ、と思って見ましたね。

中でも白眉は自動搾乳機ですね。毎日決まった時間になったら搾乳機のアームが何本も蛸のようにウニュウニュ伸びてですね、先端に付いたカメラで牛の乳首を検知し、自動的にGet it on!Vacuum start。これはすごかった。乳首検知、バキューム開始が自動化って、赤ちゃんか中高生男子の魂でも移植してるんですかね。よくできたもんですよ。!まあ、自分がもし定期的に吸われる側になったら悪夢ですけどね。探さないで!乳首を検知しないで!って思いますね。

で、さらにNHKは進めるんです。「次の技術はこちらです。この画面のどこかに画期的な新技術が」なんて言って出てきた画面はキレイな洋式のトイレ空間です。

搾乳の自動化からの流れですから、あたしピーンときちゃいましたね。ああ、これはウォシュレットの自動照準機能だと。ウォシュレットのノズルに付いたカメラによって洗うべき箇所にオートフォーカス!ピンポイントに洗浄!だと。

でも、そこまで考えて思いましたね。あんまりそういうデリケートな部分、カメラで検知されたくないなあって。勘弁してほしいなあって。

なんて思ってたらアナウンサーは続けました。

「なんと、その新機能はこちら!」

ウォシュレットに向かうかと思っていた画面はグイッと方向を変えてトイレットペーパーホルダーにフォーカス!

「トイレットペーパーを自動的に三角折りにする機械なんです!」

  

ズコー

私、お尻検知じゃなくてホッとするやらがっくりくるやらでなんだかいろんな感情で忙しくなっちゃいましたよ。「下からガコン」から30年後の未来にあっしは立っているんでございましょうか。

イノベーションがウィーンって三角折り。テレビではそれを開発した社長が「次のオリンピックに向けておもてなし!おもてなし!」などと言っておりますけども。表無しとか言ってるんじゃないよ!こっちは本当に日本の技術の将来を裏無いたい。

…あっしも冗談の技術に進歩が必要なようで。こんにちはASIMOです!


エチオピア風「豆サラダ」のレシピ

東京は御茶ノ水と神保町の間に「エチオピア」という有名なカレー屋さんがあります。私も大好きなで長年通っているのですが、こちらで出てくる「豆サラダ」というサイドメニューが滅法美味しいです。

で、とにかくおいしいので真似してみたら、まあまあそれなりにおいしいものができたので、こちらにレシピとしてまとめました。

※当サイトのレシピはどこぞの店で食べたら美味しかった、ってのを真似してばっかりな気もします。本当に申し訳ない限りですが、エチオピア「風」ですからね。そのあたりは一種の愛情表現と捉えて頂きたく思います。あと、「エチオピア料理」ではないです。ごめんなさい。

では作り方ですよ。ガルバンゾー!

材料

  • ひよこ豆 1缶
  • レンズ豆 大さじ3杯
  • 玉ねぎ 半個
  • 青ネギ 少々
  • ワインビネガー 大さじ1
  • レモン汁 大さじ 1/2
  • 塩 少々
  • 胡椒 少々
  • サラダ油 大さじ 1/2
  • (お好みで)マヨネーズ 少々

所要時間

15分(玉ねぎで流した涙の量により前後する)

 このレトルトがおいしいかどうかは知りませんよ。

行程

 1.玉ねぎ半分をみじん切りにします。

切った後は辛味を取るため、水にさらします。

DSC04609

2.豆を用意します。

乾燥レンズ豆であれば大さじ3杯くらいを茹でて戻します(ここら辺は豆付属のレシピをご参照ください)。ひよこ豆も乾燥のものがありますが、缶詰が楽なので今回はそれで。ザルにあけてざっと水で洗ってください。優しくお願いします。

DSC04610

あるなら他の豆を入れても良いですよね。本家エチオピアは緑豆も入っているようですが、スーパーであんまり見かけないので今回は省略です。

 

3.ツナを投入

ツナの缶詰を開けます。油はツナのくどさを低減するため、全捨てです。神経質に油を全部切らなくてもオーケーです。ざっとね。

DSC04612

俺はツナが死ぬほど好きだ!ツナはあの油と一体となって初めてツナであり、油を捨てる奴は許さん!という方はどうぞどうぞ、そのまま入れて下さい。

DSC04614

4.みじん切りにして水にさらした玉ねぎを混ぜます

材料をすべて突っ込んだらあとは調味過程に入ります。

DSC04616

5.塩を入れる

塩を入れます。加減は豆の状況によってかわりますが、1gくらいでしょうか。さらさら〜っと全体に。ひよこ豆、ツナと元の味が強いので控えめで良いと思います。

6.酸味をつける

そこそこ酸味をつけます。.ワインビネガー 大さじ1を投入。さらにレモン汁を大さじ1/2入れます。ポッカレモンでも良しとしましょう(偉そうにすみません)。

DSC04621

7.軽く胡椒をふります

提供直前にもう一度胡椒を振るので3振りくらい。控えめでオーケーです。
DSC04622

8.味見&最終調整

ここまでで味見して「オーケー!」という人はそのまま出して食べてください。個人的にはここまでだとちょっとあっさりし過ぎていて酸味のトゲがあると感じます。

今回はサラダ油大さじ1/2を入れて、全体を仲良くします。よそよそしかった豆サラダ全体が油で一気に仲が良くなります。ツナのオイルをいれちゃったツナ好きの人はサラダ油は不要だと思います。あと、オリーブオイルは味と香りが強すぎるのでこの料理にはやめたほうがいいと思います。

さらにもっとまろやかさが欲しい、という方はマヨネーズを入れるのも良いでしょう(多分本家には入ってないですが)。風味が出ない程度に、まろやか強化要員として頑張ってもらいます。

DSC04624

マヨネーズを入れるならほんのちょっと。

ここまでやって再度味見して、塩、レモン汁で最終調整してください。

9.最後に盛り付けて、青ネギ、黒こしょうをかけて完成!

お皿に盛り付けて、最後にが青ネギと黒こしょうをかけます。それぞれ、見た目と香りに重要ですね。
この青ネギの存在感が大変Goodですので、必ず入れてください。

DSC04629 DSC04636

 

以上です!材料がそろえばとても簡単なので、おうちでぜひ!ガルバンゾー!