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ポテトサラダっておいしいですよね。

あのマヨネーズによるどっしりしたコクと酸味、じゃがいものもっそり感、タマネギのシャックリ感。いいですね。副菜としても酒のつまみとしても重宝するメニューです。とはいえ、サラダという名前のワリに、構成する成分のほとんどがじゃがいもなので、まあ正直なところ野菜を採ったとは言えない、という欠点もあります。

これは、ミックスベジタブルが「ベジタブル」という名前のワリには野菜がニンジンしかないという実態を持っているのに似ています。両者ともに「野菜をとったつもり食」の代表と言えるでしょう。今後も「野菜をとったつもり食」界の動向について注視していきたいものです。

さて、そんなポテトサラダですが、大衆料理の傑作ということもあって、いろんなアレンジがなされています。かく言う私も、ポテトサラダを食べるときに必ずやる工夫があります。これは私がイギリスのパブに行った時になんとなーく思いついて、日本に帰ってきてから試して以来欠かせなくなってしまった、というものです。Googleで検索してみても誰もこの食べ方をしていないようなので、ここぞとばかりに紹介させていただきます。

大変刺激的でおいしいですよ。ではどうぞ。

1.まずはポテトサラダを作る
「オイ!ポテサラ作るレシピをさらせよ!」という向きもありましょうが、レシピは何でもいいのです。

ただ、出来るだけシンプルなものがよいでしょう。セブンイレブン等のコンビニで出来合いのものを買うのもよいと思います。自作のときは気持ち塩を強め、酢を入れるレシピだったら少な目にするとよいです。でも、まあどうでもいいです。

2.高めに盛る
セオリーですけども、高く盛るとなんだか美味しそうに見えます。
小さめの器に可愛く盛るのもいいですし、余白が程よく広い皿を使うのもいいです。ただし余白が広すぎるとおぼっちゃまくんの家のトイレみたいになりますので注意が必要です。

3.粒胡椒をかける
ペッパーミルがある人は一番粗めにして高めの場所からゴリゴリかけます。
ミルがない人はビニール袋等に粒胡椒を入れて、麺棒などの硬いものでガンガン叩きます。不思議なことに、憎い人のことを考えながら叩くとより強く叩くことができますので試してみてね!大きめの粒が残っているのもアクセントになってよいです。
粉々になったら高めの位置からパラパラ振ってください。

(ミル付です)

 

4.モルトビネガーをふる
モルトビネガーはあまりなじみがない方も多いかと思いますが、イギリスやアメリカでよく使われる穀物酢です。ビールを作るときに失敗するか、飲みかけのビールをほっとくことで出来る酢です。ええ。真に受けないでくださいよ。
イギリスではフィッシュアンドチップス等の揚げ物にかけることが多く、酸味とともにたいへん特徴のある香りがいっぱいに広がります。私の友人はこの匂いを「剣道場のにおい」とか「スメルズライクティーンスピリット」と評しています。つまり「結構くさい」ということです。

これをポテトサラダに5~6振りガッポガッポとかけます。

ちなみにモルトビネガーはハインツとサーソンズが有名ですが、サーソンズのほうがイギリスっぽい味のようです。ハインツは少し酸味が強いので、かけすぎると酸っぱくて食べにくくなります。ほどほどに。

というわけで完成!

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まあ、ここまでダラダラ読んできたけど、実はタイトルの1行だけで十分説明されてね?と突っ込みたい方もいるかと思います。その時間を大切に思う気持ち、大事にして生きていってね!

もともとモルトビネガーはフライドポテトにかけたりもするので、揚げていないとはいえじゃがいもとの相性は約束されたもの。いつものポテトサラダが、イギリスのパブっぽいクセのある料理に変身したような気もしますよ。あと、ほぐしたコンビーフを最後に上に乗せるのもいいと思いますし、色のためにパセリを散らしてもよいでしょう。

居酒屋をやっている方はポテトサラダとコンビーフを縦にたかーく盛ったものに黒胡椒とモルトビネガーをかけて680円で提供するのもアリだと思います。その際は「シマントおじさんの辛くてすっぱいしあわせポテト やさしさたっぷりコンビーフ乗せ」と名付けてください。

というわけで、どうぞお試しください!


プジョーのミルは一種のアコガレですよね。3000円台とか安っ。


coldsoup

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