昔よく通っていたラーメン屋は、「麺類を頼むと半ライス無料」というサービスをやっていたが、この店は半ライスの量を「大盛・普通・小盛」から選ぶことができた。

つまり、注文のとき、このように伝えることになる。

「ラーメンと、半ライス大盛で」

ライスが大きいのか小さいのか、よく分からない。

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別のラーメン屋では、ラーメンの大きさを「並・中盛・大盛」から選ぶことができたが、この店、中盛の量がかなり多いため、「並盛では足りないが、中盛を注文すると食べきれない」という難民を多く生み出すことになった。したがって常連の間で自然発生的に

「ラーメン、中盛の少な目」

という注文が起こることになる。文字面だけ見ると、ラーメンが多いのか少ないのか、よく分からない。

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東京の御徒町の近くに「上野広小路」という駅がある。

大きな地図で見る
「広小路」というのは江戸時代から火事の延焼を目的として整備された「広い」道路のことらしいが、この名前では道が広いのか狭いのか、よく分からない。

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先日、スーパーでこんな商品を見つけた。

big-mini

これもサンダーがビッグなのかミニなのか、よく分からない。しかもファミリーパック。

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このように大きいのか小さいのか分からない表現は世の中を侵食している。この傾向がこのまま続けば、いずれ「上野広小路のラーメン屋で、ラーメン中盛の少な目、半ライス大盛を食べたあとにビッグサンダーミニを食べる」という経験ができる日が遅かれ早かれ来るとか来ないとか。それを想像したら、多少なりともドキドキするやら、しないやら!

 

 


coldsoup

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