つげ義春「ねじ式」の「アッ!ここはもとの村ではないか」の場所に行ってきた

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8月も終わりになったあたり、男3人(サラリーマン2名と僧侶1名)で千葉は外房の「太海」に行ってきました。ここは高く切り立った崖に張り付くようにある古くて小さな漁港で、つげ義春の代表作「ねじ式」で出てくる町のモデルになったことで一部で有名です。

私は7~8年前くらいに1回訪れたことがあるのですが、その時は旅程の関係もあり、あまりじっくりと港を巡れなかったので、今回再チャレンジです。

都心から車で出発し、白浜の方をたらたらと回って行ったので、到着まで約3時間くらいでしょうか。

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太海漁港はこんな感じのところです。家の密集具合が見て取れると思います。

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町は静かで、ボートの「トントントントン」というエンジン音が大きく聞こえます。

DSC01539 トミオさんのものであることが痛いほど分かる一輪車もあります。

 

で、あっけない感じで、冒頭写真の「ねじ式」で機関車が登場する路地が出てきます。

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ねじ式 013“. Licensed under CC 表示-継承 2.5 via ウィキメディア・コモンズ.
※ 肝心の場所なのにまともな写真が撮れていなかったのでWikipediaからお借りしました。

ちなみに階段を登ったこの扉の先は完全に行き止まりで、機関車はどうあがいても出てきそうにないのが印象的です。あと、現在この階段の脇には「ねじ式」の絵が飾られていますが、その絵の紹介文は思い切り「つげ義」と誤記していて、町の人のつげ氏に対する温度感を痛いほど感じました。まあよそもんですもんね。つげを求めてくる私のようなのもまた。


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太海の対岸には「仁右衛門島」という島があります。この島の唯一の住人、平野仁右衛門さんがその昔、都から落ち延びてきたイエス・キリスト、もとい、源頼朝をかくまったという伝説があるようです。平野仁右衛門さんは今もご存命で、こちらの島に暮らされています。というかこの島全体が平野仁右衛門さんの私有地なんだそうです。

この仁右衛門島へは渡し船(上の写真では標識の陰に隠れていますが)で渡る必要があります。渡し船料金は島の観覧料金とセットで1350円です。なかなか強気な価格設定です。だてに900年近く生きてませんね。

お盆期間中、「YAZAWAの2秒」くらいの金額を稼いだ僧侶を除いてお金がないので今回は渡りませんでした。

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山側の路地に入ると、こういう高低差のあるクネクネした道が続きます。これは路地好きは確実に濡れることでしょう。人1人が通れるかという路地が民家の合間を縦横無尽に縫うので、人の生活の密度にドキッとします。さすがにこの道入っちゃまずいかな・・・と思う箇所もたくさんありますが、目立たないところに「ウォーキングコース」とか書いてあるので「歩いていいんだ・・・」と、ホッとするやらガッカリするやらです。

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さらに歩いていると、全く用をなさない車庫がありました。「車庫に入れる」ということを哲学的な気分で捉えられます。

さらに先に行くと「白旗神社」という神社があります。こちらは源頼朝を祀った神社ですね。千葉の人は頼朝が大好きです。行くたびに思います。

まあ、とはいっても神社に登る階段が面倒で結局スルーしたため写真はありません。代わりに鴨川漁協のケースの写真をどうぞ。

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現役なのかなあ?

DSC01500漁港を裏側に回ると遮るものなく太平洋です。

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たぶん、つげ義春のファンならずともこういった景色を求める層というのは一定数いると思いますが、そういう人たちの思いをズバーンといい音立てて受け止めてくれる町なのだと思います。デートにはあんまりお勧めできないですが(出くわしたらムカつくから)、一人だったり友達とぶらぶら行くにはとてもいいところです。

この太海漁港に最寄りの内房線「太海」駅は「2012年度の1日平均乗車人員は69人。乗車人員を把握できる関東のJR駅の中で最も少ない」んだそうです。そんな駅前の風景もまた、行ってみたい理由にもなりますわね。


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