(現在この「ぬ利彦ビジネスコート」が入っていた「第一ぬ利彦ビル」が建て替えのため、閉店しています。完成は2017/3/31とのことですが、建て替え後にビジネスコートが残っているかは残念ながら不明です。)

タイトルがくどくなってしまいましたが、本当に素敵なお店でしたので興奮とともに報告致します。

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「ぬ利彦ビジネスコート」です。何度でも口に出して読みたい。「ぬ利彦ビジネスコート」

宝町駅徒歩1分、京橋駅徒歩4分くらいのところにある居酒屋・・・ではなく「ビジネスコート」。生ビールを全自動マシンで注ぎ(300円)、チューハイを自分で注ぎ(200円)、飯は無料の柿ピーその他(日替わりでキムチ、冷奴などを確認済)を自由にとって食い、そして酒類以外は何でも持ち込みOKという徹底したセルフ化がなされております。

店内は広々としており、2Fにはホワイトボードが設置された会議室完備。つまり、酒を飲みながら打ち合わせできます。酒も飲めるし会議もできるし最高じゃないですか!

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さて、私は先日一人でふらっとここを見つけて入ったので、その際の詳細レポートを。

飲み会のおともに!

ぬ利彦ビジネスコートへの行き方

場所は宝町駅徒歩1分、京橋駅徒歩4分くらい。昭和通り沿いのビルです。でも入り口は路地にあるので普通に歩いていると確実に見逃します。

〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目9−2 第一ぬ利彦ビル
開店時間:17:00~21:30 (飲酒可能タイム) 土日祝休

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圧倒的な「ぬ」感。

 

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このビルの1階南側にコミュニティストアーというコンビニがありますので、そこから西側に(京橋方面)路地に入ります。

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すると、ビル内になんとなく喫茶店な雰囲気のお店が見えます。外には全く表示がないので注意。

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入り口正面がこのような感じです。いにしえの観光施設を思い浮かべるような佇まいです。17時以降は特にお金を払わずに入れますので、躊躇なくそのままガッシャンといってください。
17:00までは300円でソフトドリンク飲み放題のカフェになっています。それはそれですごい。

中に入るとこんな感じの空間が広がっています。(店の奥からの写真。右手非常口サインの下が入り口です。)

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店員は大変チャキッとしたおじさん1名。とても気さくかつ、ほどよく距離感をとってくれるので、大変心地よい接客でした。操作に困ってるとすぐ飛んできてくれます。撮影の許可も快くいただきました。

「ぬ利彦ビジネスコート」の特徴

1.全部自分でやる。だから安い

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ビールは自動サーバーにジョッキをセットして300円を入れると素敵に注いでくれます。ジョッキは店中央の冷蔵庫でしっかり冷やされてるんですねえ。ビールはレーベンブロイ生ですので、大変美味しいです。
ちなみに、放っておくとちょっと溢れる仕様だそうで、ギリギリになったら自分でスッと取り出す必要があります。店員のおじさんに「引かなきゃこぼれるヨッ、ヨロシクネッ!」と言われました。

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「300円レーベンブロイ~無料の柿ピーを添えて~」

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チューハイはこちらのサーバを使います。左下のトレイにチャリンと200円入れて、自分で好きに注ぎます。店員さんによると「奥に押すと炭酸がでるからネッ!」とのことです。濃さを調節できるということですね。

チューハイ好きの方のための情報をお伝えしますと、中は宝酒造の「純」です。ハードコアなチューハイ好きには少し風味が感じられすぎてしまうかもしれません。でもアルコールも程よく濃くしっかりとした圧の炭酸が効いていて、さわやかに酔えます。また、コップに入れるチューハイと氷の量は自分で調節できるので、氷を少なくすればヘタな店の2杯分くらいは簡単に注ぐことができます。1000ベロならぬ400ベロくらいも可能かもしれません。

なお、レモンはないので、必要な人は持ち込むことを推奨します。

その他の酒類は冷蔵庫に入っているので取っておじさんにホイっと見せます。ほぼコンビニ売りか、それより安いくらいのお値段で日本酒、ウィスキーハイボール、ホッピーなどが飲めます。

特にキンミヤ300ml瓶300円とホッピー100円の組み合わせは強烈です。ピンとこない方のためにお伝えすると、だいたい1杯あたり焼酎70ccくらいが適量。つまり4杯分はこれ1本でまかなえるわけですね。ホッピー代も合わせると700円で4杯いけるということです。ひええ。

(いや、家でやればそりゃそのくらいの値段ですけど、ここは居酒屋・・・ではなくてビジネスコートですから!)

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ぬ利彦さんは酒の卸業をされているので、その関係もあるのでしょうか。それにしても、この店のすぐ近所の茅場町にセルフ居酒屋の偉大なる店「ニューカヤバ」がありますが、ここらへんどうかしてるんじゃないですかね。

2.あろうことか、酒類以外持ち込み自由

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店内酒類以外持込自由です。向かいがコンビニ(コミュニティーストアー)なので、そこで買って持ってくることができます。デパ地下などでたっぷり買ってここで広げるというのもよいかもしれませんね。

ちなみに歩いて数分のところに肉のハナマサがあるので、ひき肉1kgやとんこつ冷凍パック2kgを買ってきて眺めるというのもいいでしょう。

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私はそんな趣味はないので、コンビニでポテサラを購入して食べました。うまい!

3.会議室・個人ブース完備

2Fは会議室です。ホワイトボードもあるので会議し放題です。プロジェクターがあれば抜群でしょうが、確認していません。

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飲み会をしているときにホワイトボードがほしいと何度思ったことか。考え方次第でいろんなことに活用できそうです。会議室ブースは予約もできるそうです。「酒を飲まない人は250円もらうけど、あとは飲んでくれたら別にお金かかんないよ」とのことでした。

なお、部屋の奥には個人用ブースがあります。味集中カウンターというか、酒集中カウンターとでもいうんでしょうか。家じゃないところで一人で酒と対峙するところってあんまり無いような気もするので、なかなかな空間です。

4.落ち着く

いきなり主観的な話になりますが、落ち着きます。お店がそこまで目立たないからか、あまり客は多くありません。近所のサラリーマンが静かに利用していました。また、店内はテレビが多いですが、音量はかなり控えめ。

あとは、80年代~90年代初の雰囲気がビシビシとする店内の内装が私の脳にやすらぎをもたらすのでしょう。

ぬ利彦の歴史

nuri当然ここまで読まれた方の中では、「ぬ利彦」ってなんなんだ、と興味がわきますよね。ホームページが充実しているので詳しくはそちらをご覧いただくとして、こちらではダイジェストを。

ぬ利彦は1717年、中澤彦七が創業した酒類、醤油等の卸売りの会社です。都内にかなり強い地盤を持っています。今はそれに加え「株式会社ぬ利彦ITソリューションズ」という関連会社でITソリューション業なども行われているそうです。会社名が素敵です。

この特徴的な社名の由来は初代の「塗屋彦七」という商号から来ているそうで、商号の「塗」と「彦」をとって「ぬ利彦」と名前をつけたとか。これは現代で言えば「木村拓哉」を「き夢託」とする、みたいな感じでしょうか。

また、この近辺の「宝町 」という町名(現在は「京橋」に統合)はこの会社の七代目中澤彦七さんが提案したそうでございます。この地にどっしりと根ざした会社であることが伺えます。

このビジネスコートは現社長九代目中澤彦七が海外のホテルにあった「ビジネスコート」を参考にして始めたものだそうで、収益よりも地域への貢献を考えて続けているとのこと。いやあ、なんともありがたい話です。

総括

というわけで、私はこの「ぬ利彦ビジネスコート」大変気に入ってしまいました。活気のある立ち飲みもいいですが、座ってダラダラと持ち込み飯をつまむ時間というのも素敵なものです。おそらくこれから何度も通ってしまうことでしょう。

チューハイを飲みながらホワイトボードでどうでもいいことを説明したい方。東京駅~日本橋付近でとにかく安くて落ち着けて座れる店が欲しい方。「ぬ利彦ビジネスコート」の活用をおすすめさせていただきます。

以上、よろしくお願い申し上げます。


coldsoup

自称ホームページ第3世代の旗手

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