肉体を / その肉体を / さらけだし
飛ばしたい 抜きたい心に ブレーキを
何十年も前のVOWで見た覚えのある名物標語をしかとこの目で見ました。ところは東京江東区東陽町の路地裏で、車通りも人通りも全くない。
なんて言うんでしょう。この幼少より憧れていた女性に十年ぶりに再会したら歯がなかった、といったような軽い喪失感と高揚感。
調べてみたところ、どうやらこちら1990年の交通安全スローガンの警察庁長官賞となっているそう。
「チョウカンショウ」という響きも、少し「飛ばしたい、抜きたい」にかかっているような感じがしますね。スポーン、ブシャーと。
気になって先ほどリンクしたページから過去の賞を見ると、これがまたなかなかに秀逸でした。特に先ほどの標語よりもう少しはんなりとしたエロスを感じさせるものがあったので、ここでいくつか紹介させていただきます。
ねえ、かあさん ここはとめてもいいところ?
だめよ!まだよ!
いつもより スピード出てるよ おとうさん
そうだ、こうやるんだぞ!たかし!
「お嬢さん よく似合います ヘルメット」
少女の小さな頭にはっくりと乗る、白くすべすべした表面に舌を這わせながら。
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なお、1977年はこの句。
赤信号 老人 子供 白い杖
「よこはま・たそがれ」にも似る前衛的な手法をとった作品。白い杖の意味が分からないが、とりあえず極端な性愛の隠喩なのだと思う。
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さて、ごぶさたしております。やる気だけはありますが、勢いがついてきません。はて、これはやる気がないということだろうか。