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気づき

今日、目を瞑って歩いている人とすれ違った。固くぎゅっと閉じたその目はきれいな一の字を書いていて、強い力を感じる。とともに気づいた。目というのは切れ目なのだ。

口や鼻は穴だが、目もそれにつられて穴の印象しか持っていなかった。そうか、違うのだ。目はつるんとした球体にふたすじ入った切れ目なのだ。