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高層ビルに見下ろされる。

東京は月島といえば、埋立地であり、もんじゃであり、下町であり。そう言葉少なにしか言えなかった私だが、近所に引っ越してからよくウロウロするようになってようやくこの街の何たるかが分かった。



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つまりはこういうことだ。

北西部、佃のあたりにはそれはもう空の上から大きなお兄さんが槍を投げ落とした、という感じの40階を越える超高層マンションがズドンズドンと、立ち並ぶ都内でも有数の高級マンション密集地なのである。

今もその付近には巨大なマンションが建築中で、さらなる巨大化がすすんでいる。

私はそのふもとを自転車を走らせながら、いつも思う。

埋立地。巨大マンションが北西に密集。
絶対ぐるんと転覆する。

そしてまたあの立地のこと、裏返った土地にまた巨大マンションが建つのだ。そしてさらにぐるんと転覆。ああ、壮大なカタストロフ。歴史は繰り返すことをその円状運動によってまざまざと見せてくれるのだ!

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埋立地と浮島を混同していることは重々承知だが、頭の中に浮かぶイメージは壮大な「だいじょうぶだあ」のルーレットマンのイメージ。

つまるところ、月島はルーレットマンである。