悪徳お代官プレイ
コキール男爵 トリビュートサイト "コキール読もうぜ" [私のコキール男爵2]
最近ビールが飲めない。濃くて味が強くて腹にたまるしそんなに酔わない。とはいっても酒が嫌いになったわけではなく、とにかくひたすら酒は飲んでいる。では何を飲んでいるかというと、チューハイである。
チューハイ。焼酎ハイボールの略称である。ありていに言えば焼酎を炭酸で割った、ただそれだけのものだ。あっさりしていて翌日に残らない。自由に酒の濃さも決められるし、くせがなくて何よりすぐに酔っ払える。
とはいっても毎日飲んでいると、どうも最近その味に物足りなさを感じてくる。そんなときに悪徳お代官プレイである。(上記リンク参照)
焼酎といえば大五郎である。それに炭酸水の最高峰であるフランスのペリエを合わせる。そこにレモンを搾れば最高だ。
所は焼津、日本の無骨な海のお代官四万十川。かたやフランスからきた深層の令嬢ペリエ。四万十川はいつものごとく大量の鮪を漁船に乗せ帰って来た。そこに視察に来ていたペリエ。まぐろをかついだ四万十川とペリエは巨大冷蔵庫の前で邂逅する。一目で恋に落ちる。
四万十川はペリエのスカートをたくし上げながら低い声で言う。
「俺とお前と大五郎。」
突如冷蔵庫がバーンと開き、白い冷気とともに大五郎が現れる。髭面の巨大な男。サスペンダーをパチンパチンと前にはじきながら近寄る。大五郎は片手に持ったレモンをペリエの目の前にぐいっと差し出すと拳に力を入れる。ぐじりと音を立ててレモンはつぶれた。ジュワッ!強烈な柑橘の香りがほとばしる。
恐怖におののくペリエに対して四万十川は言う。
「よいではないか、よいではないか。」
四万十川が肩にかついだ鮪は硬直し微動だにしない。死んだ目だけがじっとりとペリエを見つめていたのだった・・・
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ああ、なんとチューハイとマグロぶつの組み合わせはうまいのだろうか。
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ところで、チューハイの元となる甲類焼酎ですが、あれは「高純度のアルコールを水で薄めたもの」です。ただのアルコールをありがたがって飲む姿。これがまあ、素敵な人間への第一歩なのでしょうな。