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過去ログ復活シリーズ:ゲロ丼

尾篭な話になるかどうかはよく分からないのですが。

私が大学生だったころ、大学の近所にある喫茶店のような定食屋のような店にたまに行っておりました。

この店に友人と行くときは掛け声がありまして、それは必ず

「おい、ゲロ丼食いに行こうぜ」

でした。ゲロ丼。本来はスタミナ丼という名なのですが、なんだかよく分からない卵とじの乗ったあんまりな見た目から、当大学の学生からゲロ丼と広く呼ばれておりました。味はうまくもなく、まずくもなく、無心にかきこむだけです。量は多いので夜までしっかり腹の減らない学生向けの食べ物でありました。

初めてその店に行った日、友人は「んむっ、んむっ」と声を上げながら、ゲロ丼を口に運びます。ゲロ丼を頼むのがおそろしくてオムハヤシを頼んだ私はなんとなく負けたような気持ちになりながら、そして緊張しながら彼を見つめていたのでありました。その後、そこまで恐ろしくない食べ物であることが分かり、私も食べるようになったわけですが。

最近、なんとなくこのことを思い出しましてインターネットを駆使してゲロ丼を検索をいたしましたところ、近畿大学の学食や、阪神競馬場の地下の食堂などにもゲロ丼と呼ばれる物体があるようです。こうなると俄然興味がわいてまいります。全国ゲロ丼ツアーというのはどうだろうと。

生まれながらにして汚物と名づけられるその因果な食べ物を食べすぎでげろを吐いて、そら、見たことか、と誰にともなく勝ち誇った笑みを浮かべたいと思います。

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コメント:

我々が当時行っていたのは大学至近にある、マーレというお店でした。こちら、先ほど調べたところ、2005年にいつの間にやら閉店しているようです。残念。

その他、ゲロ丼で検索して出てくるのは「阪神競馬場4コーナー寄りフードプラザで売られている親子丼」と、山形市ロカーレの丼つくばランランのゲロ丼、近畿大学地下食堂のゲロ丼、といった情報が出てきますが、全国的にもかなり希少価値の高いものであることがわかりました。なおさらマーレのゲロ丼が偲ばれるというものです。

あなたの周りにゲロ丼情報がありましたら、当方までお伝えください。ゲロ丼食べに行きます。