ためらいと高揚
自作の米なすトマト煮。素敵にうまい。ナスを荒く濾したトマトで煮てスパイスと塩をかけただけ。
関係ないが、前回の画像に関し、友人から「『梅風味パスタ』はこのサイトに載るのが3回目だね」と言われたが、そんなことは気にしない。さまざまなことが欠落しているのがこのサイトの特徴なのだ。忍耐力しかり、記憶力しかり。
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先日、とあるショッピングモールでトイレの大きい方に行った。
一試合すませて、「さて、この諍いも水で流そう。」と便コンソールのあたりを見ると「便意リズム」というボタンがあった。
下半身を丸出しにし、羞恥に顔を赤らめる。なんだ、便意ボタンとは。一瞬のためらい。しかし新規なる刺激への好奇心が自分を突き動かす。押す。押したのだ!僕は押した!便意リズムボタンを。
ズンヅクズンヅクズンヅクズンヅク。最初は小さく、次第に大きく流れ出すアフリカンビート。胃の底へと響き渡るようなその重低音に、僕の肛門は戦終りの束の間の休息を忘れて、再び争いへとリズミカルにその唇を突き出す。ピホーと笛の音が鳴る。それはどっちだ。俺か!それとも便意リズムか!あんま騒ぐな!俺は取り持ちたい。その便意と快感の瞬間を。既に済ませたことであることを忘れ、その再度の意識の訪れを愛する。
続く便意リズム、そのリズムはいつの間にかスンッパッ、スンッパッと心地よいレゲエのバックビートに変わる。激しさからいとしさへと。唇は小刻みなその運動からグルーヴィーで滑らかな横の運動へ。3Dかつホリゾンタルな動きでモッスモッスと揺れる私の尻。そうか、そうかー、まだしたいかー。ゆっくりと高ぶり続ける便意、ワタスの便意もココマデスー!と唇が悲鳴をあげる。
音は再びスピードを増し、激しいツーバスが口元まで来た便意をさらに下に押し下げる。ドゥクスードゥクスードゥクスースターン。
オゥーオゥー、スポーンヌッ!そして、スポーンヌッ!
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ということを予想したのだが、その便意リズムはジジジという不規則な音を私の尻に投げかけるだけだったのでした。昂ぶったこの心を残し、無残な音だけが響く。便意をなめんな!