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形而下的なクライシス

どうもごぶさたしております。ようやくネットが開通いたしました。更新していない間もお越しいただいた皆様にも御礼とお詫び申し上げます。またちょこちょこと駄文を書いていきたいと思います。

さて、お休みしている間にいくつもメールをいただきました。その中のひとつに公開で回答させていただきたいと思います。

初めまして、いつも大変興味深く拝見しております。
本日はどうしても申し上げたいことが御座いましてメールを送らせていただきます。

寺脇康文がブランチから降板して「なんだかんだいってブランチに寺脇は必要だよな、とか言う奴」という形容が使えなくなる日がきたら、声を上げて泣けると思う。(2004.12.22)


…非常に残念ですね。



ありがとうございました。よくもまあ私が2004年に書いたことを覚えていてくださいました。

正月明けの怠惰な土曜をすごしていたら、王様のブランチの司会がいきなり寺脇康文から谷原章介に代わっていたのを発見し、驚愕のあまり股のあたりにじっとりと汗をかいてしまいました。

まあ、王様のブランチ、メイン司会が交代になったところで、番組の特徴である「淡々としたハイテンション」は延々と続いていましたが、やはりなんとも言えぬ違和感と喪失感が私を襲ってきました。ふと気づいたら、私はテレビから目をそらしていました。

声を上げて泣いたかな。いや、泣いてはない。少し漏れただけです。ご心配に及ばない。

そいういうわけで、こんなにも自分の中の寺脇の地位が高かったのかと少なからず驚いたのですが、よくよく思い返してみると確かにそうなのです。

1月はじめに正月で一番笑ったことというものを書きましたが、実はそれはうそです。正直に言えば一番笑ったのは寺脇にです。

とあるインタビュー番組で岸谷五郎と共に出た寺脇。「身の回りで流行っていることって何ですか?」との質問に例のうすら笑いを浮かべながら「いやー、伝わるかどうかはわからないんですけど・・・」と前置きして以下の話をまくしたてました。(録画はしてないので詳細は違うと思いますが)

「劇団に岩永っていうやつがいてですね、まあそいつとよく遊んでたんですけど、そいつをからかうために替え歌を作ったんですよー。チェッカーズのギザギザハートの子守唄なんですけど、こんな感じなんです。

デデッデッデッデデーデ
デデッデッデッデデーデ
デデッデッデッデデーデ
デデッデッデッデデーデ

ちっちゃなころから悪ガキで15で不良と呼ばれたよー
(中略)

あーあー、わかってくれとは岩永

っていう感じでですね、ここの岩永はリズムを無視してフラットな感じで言うんですね。まあ、これがどんどん進化していっていろいろパターンが生まれたんです。


デデッデッデッデデーデ
デデッデッデッデデーデ
デデッデッデッデデーデ
デデッデッデッデデーデ
ちっちゃなころから悪ガキで15で不良と呼ばれたよー
ナーイフみたいにとがーっては 岩永


それでどんどん短くなってきて。

デデッデッデッデデーデ
デデッデッデッデデーデ
デデッデッデッデデーデ
デデッデッデッデデーデ
ちっちゃな頃から悪永


でまあ、もっと短くなって

デデッデッデッデデッデ永

とかなるんですよー。」

私はその寺脇の口から発せられるデデッデッデ音と、起伏のない笑顔から発せられるデデッデッデ感、そして誰もが共感できる「友人としか共感できない笑い」を突くその潔さに甚く琴線を刺激され、気づいたら腹を抱えて笑っておりました。

「それでですね、最後には」

「♪ デデ永」


ブランチお疲れ様でした。また毎週4時間くらいぶっ続けであなたの顔を見ることができる日を願いながら。