女性観
こちらの日記を読んでハッとした。
「男は基本的に女という存在を好ましく思ってる人が多い」
その通りだ。
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先日、終電を逃してMと深夜の大久保通りを歩いていた。向かいからシャリシャリと音を立てながら自転車が近づいてきた。ホットパンツ姿の若い女性。我々はその姿を見つめるともなし、無視するでもなし、でも通り過ぎるときは少し同じ方向に顔を振り向かせたりする。
私はこの一連の動作でたまってしまった心の膿を吐き出すために一言こう言った。
「女性ってみんないいものですよねえ」
ファアアンと車が通り過ぎる。間を置いてもう一言。
「まあ、いいものではない人もいるけど」
Mは「得たり」という顔でこっちを振り向くと
「その気持ち、ものすごく分かります」
と言った。
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まず、女性全体に対する好ましさが印象に先立ち、その後個別事例を思い出し、ああ、そういうわけではないっけな、と思う。いつもそんな感じだ。
ただ、全ての女性をいっしょくたに考えているわけではもちろんない。個々の女性の印象は、まずは必ずその大きな土台の上に立っている。だから、基本的に最初は好印象なのだ。
その後その土台に好印象が積み上がるか、どろどろと土台がぬかるんで沈み込むか、という動きが起こる。どろりと沈み込んだ女性はその土台にポコッと様々な穴を作り土台に影響を与えるのだけれども、やはり遠くから見たら今までどおりの土台なのだ。
男、まで全体化できるかどうかは分からないけど、少なくとも我々に関しては、このやり取りに全ての女性観が含まれているような気がします。