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夢 1

更新のリハビリとして、夢を見たらここに書いていきたいと思う。
最近は夢を見る機会が減っているので、貴重なものに思えてきたため。
更新頻度は高くないと思われる。

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自分は比較的高級な中華料理屋にいる。
卓上には野菜スープが白と青の上品な椀に盛られている。
卓の脇にはこの野菜スープを調理したコックがぬっと立っていて、いろいろ料理の説明を加えてくるが、背後でついているテレビの音がうるさい。

テレビの音もコックの声もよく聞き取れない中で、最後にコックが言った言葉だけが耳に入った。「このスープは最上級のタガメが入っていますよ。」

うわあ、虫か。俺は虫が苦手なのだ。さすがにそのエキスのにじみ出たスープは遠慮したい。しかし、こっそり捨てようにも目の前にコックが立っており、スキがない。スープ椀を皿からおろしたり乗せたりを繰り返して時間を稼ぐ。椀の中をのぞくとタガメが入っている様子はない。底に沈んでるに違いない。底から俺を伺っているのだ。

と、テレビにさかなクンが出演。海近くでのロケ(日本酒まるのCMの雰囲気)で、港で漁師たちが料理をしている。ドラム缶を半分に切ってそれに炭などを入れるよくあるバーベキューセット的なやつでなにやら大きなものを焼いていて、「できたどー」という声とともにその黒い物体をさかなクンに手渡す。

さかなクンはあの声で「でっかいクワガタですねー」と言う。さかなクンが手に持っているものは顔と同じくらいの大きさのクワガタで、しきりに自分の顔の大きさと比べていかにそのクワガタが立派なものかをアピールしている。

虫嫌いの俺はやめろやめろ、食うな、気持ち悪い!と思うが、さかなクン、なんのためらいもなくその巨大クワガタにわき腹からガブリ。「ムシうま〜!」とあの声。

フォーカスはテレビ画面から自分の手元に移る。さかなクンはさかなクンなのにテレビで虫を食べている。生きていくのは大変だ。なんとなく使命感みたいなのを伝染させられて私はタガメのスープに手を伸ばし、飲んだ。

底に小指の第一関節大のタガメがじっとりと沈んでいた。テレビではさかなクンがクワガタを半分くらいを食べている。これ、食ってるとこずっと放映してんのかとあきれ返りながら、小さいタガメを箸でプリッとつぶした。