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ひとつでも多く。

石坂みきというアイドルがいる。

2歳11ヶ月という年齢でデビューした彼女は至上最年少アイドルというキャッチコピーで売り出されるが、生来の無愛想さで全く人気が出なかった。

彼女はその4年後、「ちゃい夢」というユニットで再出発をする。こちらは平均年齢6.4歳の史上最年少ユニットだそうである。この変化は石坂みきが年をとって「最年少アイドル」という肩書きを守れなくなったからであることは想像に難くない。

そんな「ちゃい夢」であるが、結成からもう4年経ち、メンバーも10歳になった。私が絶望を感じるのはこういうときである。さすがに10歳未満のアイドルユニットは多く存在するのではないか。そして史上最年少ということをウリにしてきただけに、10歳でもう既にアイドルとしての未来がない。頭を抱えるマネージャーの気持ちを考えると、なんとも心が痛む。

ただ、確かにアイドルとしての未来は絶たれたが、ここで方向性の転換をすればまだまだ生き残れるかもしれない。今冬には15歳のプロ野球選手が誕生し、多くの話題をさらったことは記憶に新しい。このように様々な「最年少」の肩書きをつけていけば、まだまだ人気も保てるというものだ。

さすがにプロ野球選手になるというのは難しいだろうが、例えば史上最年少「パンツを50枚着用人間」、最年少「人間掃除機芸会得者(自分でも書いててどんなのか分かりませんが)」、最年少「ニューヨーク国際学士院より博士号取得」などなら、不可能ではないだろう。
年をとってそれらの肩書きをつけることが困難になったら史上最年少「史上最年少の肩書きを最も多く持った人間」として売っていけばいい。

だから老後のためにも、まずは急いで解散して、史上最年少「史上最年少ユニット解散」という肩書きを作っておくのがいいと思う。