<< 芸能人レトロホームページリンク集 | main | 博士 >>

ブンセン株式会社の佃煮の奇抜なネーミングを批評する

先日、広島の実家に返ったところ、ブンセン株式会社の海苔の佃煮がありました。

nori_01.jpg



関西以西あたりだと、かなり多くの家庭にもあるんじゃないでしょうか。少なくとも誰もが1回は食べたことがあると思います。

そのくらいポピュラーな商品なので、子供のころから何の疑念も抱かず家庭では「アラ取って〜」とか、友人とは「アラの残り少なくなったら瓶にご飯いれてぐりぐりして食うよな!」とかそういった会話をしてきましたが、久々に食卓に並ぶ「アラ!」を見てふつふつと疑念が湧いてきました。「アラ!って何なんだ。」

そしていろいろ調べたところ、どうやら「アラ!」だけじゃないようなんです。この会社の商品名がおかしいのは。

そういうわけで、ブンセンの奇抜な商品を以下に紹介していきたいと思います。

#

塩昆布



■塩っぺ

shio_02.jpg


「昆布」であるという特徴をあえて押し出さず、「塩」に特化した名前がとても美しい。


■ぺの字

shio_05.jpg


この商品などは「塩」すら忘れ、「ペ」だけである。


昆布の佃煮


ヤーダ

kobu_01.jpg


一人で「食べようかな、ヤーダ。」と言ってみると自然と自問自答しているようになる。


■ポチャ

kobu_02.jpg


「ポチャ」だったらかわいらしい感じだが、「ピチャ・・・」だったら地下室にある拘束椅子のあたりから聞こえてくる音なので、ポチャでよかったと思う。


■またネ

kobu_03.jpg


一人で「食べようかな・・・またネ。」と言ってみると、自然と食べるのを我慢しているようになる。


■ピリー

kobu_04.jpg


ピリ辛の昆布佃煮「ピリー」。ようやく由来の分かる名前が出てきてとてもうれしい。うれしいけど物足りない気もする。


■まっせ

kobu_05.jpg


ビリヤード場で禁止されそうな響きにより、禁忌を侵す快感を表現。



■パ

kobu_06.jpg


「ピ」、「ペ」という韓国人は見たことあるが、「パ」という韓国人はまだ見たことがない。そんな事実を思い出させてくれる、好ネーミング。兄弟商品「プ」の登場が期待される。


もろみ



■花も

moromi_01.jpg



「花も」何なのか。購入者に問いかけるというアクロバティックな技を使ったネーミング。


■むちゃン酒

moromi_07.jpg


エロい。無理やり酒を飲まされてヘロヘロになった女性が、男の肩にしなだれかかり、

「もう・・・むちゃン酒!」

って言いますのや!



煮豆


■ヤッキ豆

nimame_01.jpg


何なんだ。ヤッキっていうのは。「焼き」から来ているのか?いや煮豆だぞ、これは。うおー!


■赤ヤッキ

nimame_02.jpg


赤うおーーー!



■黒ヤッキ

nimame_03.jpg


黒うおおおーーーー!



■五目ヤッキ

nimame_04.jpg


もういい。



調味料


■すきです ぶなしめじと卵

cyoumi_01.jpg


好きなものを限定しすぎであり、私は他にもカレーやラーメンが好きだ。



進物


■ハリー

hurry.gif


これは「進物だけど針が入っていますよ」という意味であり「あなたが嫌いです」というメッセージを伝える進物言葉である。


■クルー

clue.gif


これは「進物だけど、食べたら狂うよ」という意味であり、「あなたにはほとほと愛想が尽きました」というメッセージを伝える進物言葉である。


■サキー

sakkie.gif


これは「進物だけど、相武紗季って最近CMの露出が減ったよね」という意味であり、「相武紗季」というメッセージを伝える進物言葉である。


醤油・たれ


■ベロ

syouyu_05.jpg


味わわれるものである醤油(ベロ)、そして味わう主体である舌(ベロ)。それはすなわち同一であり、世界は溶け合い一つになるというメッセージが込められている。



■トロ

syouyu_04.jpg


これはたぶん、トロっとしているのだろう。でもしていなかったとしても心の準備はできています。


■たれ

syouyu_01.jpg


焼肉のたれに「たれ」という名をつける。このことがどれだけ勇気がいることか、考えてみて欲しい。私は好きだ。この名称。


#####

ということで、大変大量のひどい名前の商品がひしめきあっており、個人的に非常に好感度が高いです。これから進物は「ハリー」を活用させていただきたいと思います。

以上、よろしくお願いします。

参考リンク
ブンセン株式会社

【ブンセンの「アラ!」】意味なし ブレなし 限度なし(朝日新聞)