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森田について

ゴムとヘビ

ダイソーでは「ザ・ヘビ」とか書かれている、みたいな話をしているときに、森田は「ダイソーといえばザ」というお約束を知らないのか、話が見えていないような表情を見せていた。
もしかしたら、そんなことはなく、たまたまそういう表情に見えただけかもしれない。だとしたら責められるべきは「大富豪の森田は100円ショップのディテールなど知らない筈だ」という俺の浅ましい偏見だろう。


数年前のタモリ倶楽部のとある回、炭酸水の飲み比べの回だったと思うが、炭酸水を割る物として差し出された甲類焼酎を見て、タモリは「こんなもんで飲むの?」と言った。

それを見た時に、自分が彼に対して抱いていた思いの半分くらいはスパッと失われて、ようやくタモリを自分とは異質な人なのだと意識するようになった。いや、恥ずかしい話だが、本当にこれがきっかけで。

それまでは大きく自分の好む世界とそうでない世界で分けるなら、彼は自分の好む世界にそのサングラスで黒い影をつけていたような人だったが、このエピソードでようやく彼は彼なのだなあという意識が植え付けられたわけで、まあなんというか、どうもすみませんでした、と彼に謝った。