億劫
たとえば、我が家から大好きな目白のラーメン屋に行くとする。東京メトロ東西線に乗り、高田馬場駅でJR山手線に乗り換え、目白駅で降りたら7〜8分歩くことになる。
この行程を反芻してみる。
まず、駅まで行くのが面倒だ。てくてくとのろまな徒歩のスピードで地下鉄の駅まで歩くのがまずもどかしい。電車に乗ったところで高田馬場駅の乗り換えではエスカレーターが少なく、たいていかなりの段数の階段を登らなくてはいけないし、目白駅にたどり着いたところで、そこから7分歩かなくてはいけない。
ああ。最後の目白駅からの道のりとか憂鬱だよなあ、マダムとかをよけながらブックオフを通り過ぎて、その先の信号渡ってファミマ側に行って、さらに歩いているとなんか遠くに行列見えたりして、もういてもたってもいられなくてちょっと小走り気味になるのだよなあ。ああ、あそこらへんを自転車でスーッといければ楽じゃんねえ。ああ、自転車なら高田馬場のあの乗換えしなくていいし、というか高田馬場から目白とか電車で1分で、はっきりいって130円払う価値ないし。そうなると東西線なんていう因果な路線に乗っていると、なんだか知らんが大手町(いわゆるビッグハンドシティ)だとか神楽坂(いわゆるゴッドエンジョイングスロープ)だとかでいちいち止まるし、うちの近所の駅(いわゆるゲートフロントミドルシティ)まで行くのもああ、めんどくせえ。
そういうわけで全1時間かかる自転車での旅とあいなる。
#
焼酎甲類を割るのに炭酸水を使っている。バカバカ飲むので炭酸水の減りが大変なものだ。買いだめをしておくという習慣がないし、そういう計画的な脳がないので、一人飲みの宴もたけなわなところでいつもなくなってしまう。こんなベロベロの状態ではもう面倒で仕方がないので強めの酒に鞍替えをし、結局正体がなくなってしまうのである。
朝起きて、昨晩の愚行を反省し、こういうとき自分の家で炭酸水が作れればなあと思って調べるとソーダサイフォンというものがあって、自由に炭酸水が作れるらしい。
すわ、これならいつでも好きな時に炭酸水!とか思ってたら、よく冷えた水、2時間の冷却、そして1本100円強のカートリッジが必要らしい(なお、1本で1リットル程度が作れる)。
いや、そうは言っても、いつでも作れるし・・・と、既に注文にカーソルがするりと動いている。その頭の中からは、炭酸カートリッジを買いだめのできない脳であるという事実がすっぽりと抜けているのだった。
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そうして、僕はニホンシトロンの代替物を求めて、ガーと叫ぶのである。
この行程を反芻してみる。
まず、駅まで行くのが面倒だ。てくてくとのろまな徒歩のスピードで地下鉄の駅まで歩くのがまずもどかしい。電車に乗ったところで高田馬場駅の乗り換えではエスカレーターが少なく、たいていかなりの段数の階段を登らなくてはいけないし、目白駅にたどり着いたところで、そこから7分歩かなくてはいけない。
ああ。最後の目白駅からの道のりとか憂鬱だよなあ、マダムとかをよけながらブックオフを通り過ぎて、その先の信号渡ってファミマ側に行って、さらに歩いているとなんか遠くに行列見えたりして、もういてもたってもいられなくてちょっと小走り気味になるのだよなあ。ああ、あそこらへんを自転車でスーッといければ楽じゃんねえ。ああ、自転車なら高田馬場のあの乗換えしなくていいし、というか高田馬場から目白とか電車で1分で、はっきりいって130円払う価値ないし。そうなると東西線なんていう因果な路線に乗っていると、なんだか知らんが大手町(いわゆるビッグハンドシティ)だとか神楽坂(いわゆるゴッドエンジョイングスロープ)だとかでいちいち止まるし、うちの近所の駅(いわゆるゲートフロントミドルシティ)まで行くのもああ、めんどくせえ。
そういうわけで全1時間かかる自転車での旅とあいなる。
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焼酎甲類を割るのに炭酸水を使っている。バカバカ飲むので炭酸水の減りが大変なものだ。買いだめをしておくという習慣がないし、そういう計画的な脳がないので、一人飲みの宴もたけなわなところでいつもなくなってしまう。こんなベロベロの状態ではもう面倒で仕方がないので強めの酒に鞍替えをし、結局正体がなくなってしまうのである。
朝起きて、昨晩の愚行を反省し、こういうとき自分の家で炭酸水が作れればなあと思って調べるとソーダサイフォンというものがあって、自由に炭酸水が作れるらしい。
すわ、これならいつでも好きな時に炭酸水!とか思ってたら、よく冷えた水、2時間の冷却、そして1本100円強のカートリッジが必要らしい(なお、1本で1リットル程度が作れる)。
いや、そうは言っても、いつでも作れるし・・・と、既に注文にカーソルがするりと動いている。その頭の中からは、炭酸カートリッジを買いだめのできない脳であるという事実がすっぽりと抜けているのだった。
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そうして、僕はニホンシトロンの代替物を求めて、ガーと叫ぶのである。