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今年はこれがくる。

お正月のテレビで一番おもしろかったのは、さまぁ〜ず大竹の「カニ買ってねえ」と「犬おっかねえ」でした。以上、よろしくお願いいたします。

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さて、ごぶさたしております。長い休みを利用して西日本各地をめぐっておりました。一番心に残ったものは、有名ではありますが、兵庫県の姫路駅の「駅そば」です。きつねそばと天ぷらそばの2品しかないというなかなかストイックなものなのですが、このそばには大きな特徴があります。

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こちらは天ぷらそばです。すでに特徴の部分はしっかり撮られていますが、この写真では間違い探しみたいです。麺をたぐってみます。

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なんということでしょう。麺がこのようにかん水を使用した中華麺なのです。汁自体はうどんで使用する通常のだし汁なのだそうです。

味のほうはサクサクとした歯切れのソフト麺という感じで、だし汁と全く違和感はありません。というか、そもそもだし汁もソフト麺の味に持っていかれていて「これ、ラーメンですよ」と言われれば、「ああ、そう?」といった感想を持つほどの存在感です。ありていに言えばただのしょっぱい汁です。

何よりの存在感を放つのは天ぷらです。この天ぷら、具がありません。「無い」ことにより「存在感」を放つ天ぷら。これぞ天ぷらの革命なのでしょう。

もふもふと平坦な天ぷらを食べ、私はハッとしました。「無い」ことにより存在感を放つ。これが本年の食のテーマとなるに違いありません。例えば、

・牛丼のネギのみ

・とんかつ肉抜き

・まん(肉のない肉まんのことです。)

・焼(タコのないタコ焼のことです。)

昨年のとろみブームの予見は見事にはずれましたが、今年は来ます。間違いなく。外れたらご希望の皆様に漏れなく「まん」をお送りいたします。