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静岡、横に長すぎ。

道中、京都ではP日記のNさんとお酒を飲ませて頂き、しかも家に泊めて頂くという僥倖に恵まれました。

家に寄らせていただいたとき、前々から1度見てみたいと思っていた「Nさんが幼少の頃から使っていて、いまだに枕元に置いてある赤ちゃん布団の『ちっちゃくん』」を拝見させていただきました。

ふとんとも言えない形状の「ちっちゃくん」を持ち上げ、「これはすごいですねー」「歴史・・・ですねえ」などと言っていたら、ものすごく嫌がられて、ちっちゃくんを奪い返されてしまいました。

あのままだと数年後には跡形もなく無くなってしまうと思います。ちっちゃくん。ヤマアラシのジレンマ。

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話は大きく変わって。昨日蒲郡ファンタジー館に行ったのですが、通り道にガストがありました。私はガストが本当に大好きです。

並べハンバーグ、響けチキンソテー。そうそうたる顔ぶれの肉料理はまるで南のカルナバルです。ラーメン一杯600円する今日、ランチが504円とその安さも魅力的ですし、店内のほどよいざわつき加減が耳に心地よいです。

ガストの魔力に抗せない私はフラフラと入り、何の迷いもなくハンバーグとウィンナーとチキンソテーの入ったミックスグリルセットを頼みました。

と、隣に小さな子供を4人連れた老夫婦が座りました。孫においしい物を食べさせようと連れてきたのでしょう。ハンバーグやカレー、ポテトフライなど子供にも人気のメニューが充実したガストは、孫を喜ばせるための最良の選択であるとほめてあげたい気持ちになりました。6人で楽しそうにメニューを見て店員に注文。ああ、なんて幸せな光景だろう。こちらも多幸感に包まれました。

程なく、私のミックスグリルとほぼ同時に隣席の家族にも料理が出てきます。何気なくテーブルを見た私は目を疑いました。

全員の前に「まぐろのたたきご飯(680円)」が置かれているのです。子供たちは表情もなく一心不乱にご飯をかきこんでいます。

抱いていた多幸感は霧消しました。みるみる気持ちがしぼんでいくのが分かります。

でも子供たちへの励ましの意味を込めて、ちょっとがんばってミックスグリルに乗ったウィンナーを矢崎滋みたいにハフハフいいながら食べてみました。どうじゃ、お前ら、見ろ!これが人間じゃい!大きくなれよ!大きくなって立派になって、肉も自由に食えるようになるんだぞ。

ただ、肉を食わないと大きくなれないので、大きくなるためにおじいちゃんを。いえ、何でもないです。おじいちゃんを大事に食べよう。


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蒲郡ファンタジー館は最高でした。観光地の意地とか執念とか怨念とかを感じるものでした。今月中には特集としてまとめます。メールをくださった前川さん、ありがとうございました。