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実家談義

先日、実家のトイレで小さいほうをしていたら思い出したこと。

我が家のトイレが洋式トイレになったとき、「四万十川家お小水事件」というものが起こった。

洋式トイレの手前部分に毎日小水がこぼれており、その犯人が分からないというもの。

母は私を疑い、「あんたがやったんじゃろうが」と言う。しかし、小水をこぼすなど大変恥ずかしいことと思っていた私は「そんなことあるはずないわ!」と断固として反論した。

「そもそもなあ!」

熱くなる私。

「男はトイレを見てトイレに向けてしっこするんじゃけえ、外れるわけがないわ!女はなあ、座ってトイレも見ずに便器の中央から外に向けてしっこするんじゃけえ、外してあたりまえじゃ!」

同意を求めて父親を見ると、静かにうなずいた。味方を得た私はさらにまくし立てる。

「そもそも女はトイレットペーパー使いすぎじゃ!トイレの後にも使うし、なんかよう分からんときにもつかっとる!」

論点の外れてきた私に呆れたのか母は、「はいはい、じゃああんたじゃない言うんじゃったらそれでええわ。」と肩をすくめて論争は終結した。私は人生初めての論争に打ち勝ち、大変満足な気持ちでその夜トイレに入った。

なんか、俺、結構こぼしてた。

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そうして自らの真実にすぐに気付いた私だが、それでよかったのだと思う。

そもそも、洋式便器に座って小水をしているときに、便器外まで尿を飛ばす肉親がいるという事実は、自分が小水をこぼすという事実以上に衝撃的なものだと思う。