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いつかパワーポイントでネタをやりたい。

「あんまりガツガツしたくないんだ」を合言葉に生きている私だが、会社にいてもあまり表に出ることをしない。まあ、こういう状況は大昔からそうだ。生きる上での脚本が既にあるといってもいい。

保育所にいた頃。当時はよくウルトラマンごっこをしていた。私はウルトラマンの中でもウルトラセブンが好きで、じゃんけんなどで勝つと、よくその役を希望していた。

ウルトラマンシリーズの中でも人気のある花形のウルトラセブン。しかしそんな役をもらえても、私は生来の引っ込み思案っぷりをいかんなく発揮していた。敵側にいる元気な男子とのコンタクトを恐れ、後ろでモジモジ。

そうこうしているとイラついたウルトラの母役の友人が

「おい、セブン!アイスラッガー貸せや。」

と、手を差し出してくる。私は力なくニコリと笑い、頭からトサカを外すしぐさをして、仮想のアイスラッガーを彼に手渡す。

武器を手にして八面六臂の活躍を繰り広げるウルトラの母。メインの武器も失い、いよいよ出る幕のないウルトラセブンの私。勝利を喜ぶときの自分の姿はトサカのないハゲ坊主である(イメージで、だが)。自らの惨めな姿と、自分不在でエキサイトしていく物語を見ながら、私は引っ込み思案の自分の人生脚本をさらに強固なものにしていったのだろう。


えーと、そのときのウルトラの母役だった渡辺君。そろそろ私にアイスラッガーを返してください。ほら。トサカがある母っていうとウルトラの母というよりはサザエさんだし。