<< ネットも開通してようやく通常更新に戻れそうです。 | main | 母の日も過ぎましたが >>

書いてて「カリスマ浪人生」っていう言葉を思い出した。

tobidashi.jpg

この写真、「何が?」と問われると答えに窮するが、必ず何かが間違っていると思う。

#

働き始めてから、1ヶ月以上経ったが、いまだに研修が続いている。今までの大学・大学院では勉強すればするほどお金が出て行ったが、会社に入ると逆である。勉強しているだけでお金が入ってくる。こんないい身分ってないのではないか。

こんなんだったら、これから一生研修生だったらいいのに、と思う。

四万十川篤彦、定年のその日。

研修所の先生から花束とかもらって涙を流しながら最後の授業を受ける。今日の授業は部下のマネジメントだ。これまで1日も休まず真面目にカリキュラムをこなしてきた。数十年間で得てきた資格の数が自分の生きてきた証だ。頼もしい。

退社前にちょっとだけスピーチを頼まれる。100回以上繰り返し学んだプレゼンテーション技術を初めて発揮する。最後の大舞台だ。

パワーポイントで文字が左からスライドインする。

「この会社にいて、毎日が勉強の日々でした。」

次は右からスライドイン。

「やはり人間、生涯勉強です。」

満場の拍手の中四万十川篤彦は退社する。帰りの電車では、いつもの癖で「名刺の渡し方」の本を開く。「本当に勉強はためになる」とつぶやく。