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新宿と柳原を散歩しました

今日は春分の日、祝日ということで、新宿と北千住近くの柳原という町を散歩してきました。都バスの1日パスを使ってバスだけで何とかしようという計画です。

まずは門前仲町から[門33]亀戸行きに乗り、本所吾妻橋で降りました。降りた近辺でいい壁があったので乗り換えの間に写真を撮りました。

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木が邪魔しているのがいい。

それから戻って路線図を見ていると、[草39]金町駅前行きが新宿を通ることを知り、「そういえば俺は新宿に行ったことがない!」と気付き、そこで降りることに決定しました。10分遅れで来たので乗り込みます。車内ではおじさんが運転手に絡んでいて怖かったです。

さあ、対岸に新宿が見えて来ました。もちろん東京の新宿です。

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新宿近辺で下車し、てくてく歩きます。

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明治期の新宿付近

まあ、これ以上引っ張ってもしょうがないので種明かししますが、葛飾区の新宿(にいじゅく)です。ここは江戸時代から小さい宿場町として存在したところで、この地図のとおりの町がそのまま残っています。宿を思わせるような古い建物は全くありませんが、寺社が多い、静かで落ち着く町です。

なお、江戸時代からあるのに「新」宿と名乗っているのはいわゆる「ケンちゃんラーメン新発売問題」と同様です。

新宿のメインストリートは人が一人もいません。

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地図の曲がり角にあたります。実によく曲がっています。江戸時代からこの曲がり角は維持されているのだと思うと心躍るものがあります。ありませんか。

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たぶん新宿あたりで撮ったサボテン。

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横から

曲がり角の近くにいい佇まいの蕎麦屋さんがあったので入ります。

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店の中に入るとメインストリートとはうってかわって満席。周りの人が食べているものを観察すると、ほとんどの人が鴨南蛮か鴨せいろを食べている。じゃあ、ということで鴨せいろ。

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鴨せいろとか鴨南蛮というのはラーメンがあまりないときのラーメン的なものだったのだろうなと思う。

新宿から歩いて北上し、金町を目指します。

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「実食」という言葉が強い。協実 食鳥なんだろうけど。

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特にコメントはありません。ないってば。

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金町のほど近くにある空中物件。天空の城である。

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埋め込まれた自動販売機は結構気になる。

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金町に付きました。ここから都バスは折り返す路線しかないということに気づきます。バス素人のやることです。仕方ないので京成線に乗って関屋界隈に行くことにしました。理由は特にないです。柴又は素通り。

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京成関屋駅につきました。向かいは東武の牛田駅です。こんなに近くて違う駅名なんて京成と東武って仲が悪いんですかね。

 

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階段のためだけの屋根物件です。久々に発見しました。

関屋から北上していると「柳原千草通り商店街」というところにぶち当たりました。ここは非常に見応えのある商店街でした。地元の中学3年生の方たちの研究によると、

昭和34年は116000人程だったのが平成4年には、6200人程に減少しています。しかし世帯数を見ると、約2700世帯から約2500世帯といったように、減少の度合いが異なります。これは、各家庭の若い世代の人がどんどん柳原から出ていってしまったためです。

とのことです。11万人ってすげえな!と危うく信じかけましたが、桁を1つ間違えたのでしょう。ただ、東向島界隈に似た、あの「人がみちっと詰まっていた」感じはよく伝わってきます。

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中央のおばさまは鳩の横断待ちと思われる。

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この色の組み合わせは魅惑的だ。

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どういう経緯でこの文字が残ったのかを想像するのが楽しい。

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見ている。

ということで、そのまま歩いて北千住の駅につきました。IMG_1887

 

この後、やはりバスで帰ろうと思ったんですが、王子方面や竹ノ塚方面などしかなかったので泣きながら東武で亀戸まで乗り(途中、「東あづま」という世界の東の果ての町を経由)、[門07]門前仲町行きに乗って家に帰りました。


ジムで運動を開始するまでの段取りが立てられない

ダイエットのため、区立スポーツセンターのジムに通っているのだが、何回通っても、運動を開始するまでの段取りが全くうまくできない。「ジムに行く」と書くと5文字で済むのだが、その内実を見ると、やるべきことがとにかく多すぎるのだ。

冷静になって、やらなければいけないことを挙げてみる。

1.バッグに以下のものを入れる。

・きれいなタオル
・きれいなトレーニングパンツ
携帯電話
・イヤホン
・シューズ
・会員証
・ペットボトルに入れた水
・汚れていいTシャツ

2.ジムに向かう

3.入り口で400円のチケットを買う(プールの券と間違えやすいので気をつける)
買ったチケットはズボンのポケットに入れる。

4.更衣室に行く

5.靴を脱ぐ

6.ロッカーを確保する

7.荷物をとりあえず入れる

8.着替える。

・コートを脱いで
・シャツ脱いで
・下着を脱いで
・汚れてもいいTシャツに着替えて
・ズボン脱いで
・トレーニングパンツを履く

9.ズボンのポケットから財布を取り、10円玉を2枚取り出す。

10.財布を戻す

11.ズボンのポケットからチケットを取り出してトレーニングパンツのポケットに入れる。

12.携帯電話とイヤホンを取り出してトレーニングパンツのポケットに入れる

13.かばんから水の入ったペットボトルを取り出す

14.かばんからタオルを取り出す

15.かばんからシューズを取り出す(床にシューズを置くなと言われているので手にもったまま。)

16.ロッカーに20円を入れる

17.鍵を閉めて、鍵を取る

18.更衣室から出て靴をはく

19.受付にチケットを提出する

以上。

無理だ。絶望的なまでに無理だ。これを滞り無くやり切ることができる人間はいるのか。誰もできないんじゃないか。財布から20円を取り出さずに鍵を閉めようとする、タオルを忘れる、水を持っていくのを忘れる、チケットを持っていくのを忘れる、そもそも財布に20円がない・・・全部やっている。なんなんだ。特に20円がない場合などは両替機なぞ用意されていないので下の階の自動販売機まで行って欲しくもないドリンクを買わなくてはならない。屈辱だ。

なんだろうなあ、みんなどういう工夫をしてこの複雑な工程を乗り越えているんだろうか。世の人は頭の中にチェックシートでも持っているのか。こちとら脳みそにそんな容量持ちあわせておらんぞ。

ジムに持っていくものをまとめて入れることができるポーチとか作ればいいのか?10円玉を大量にストックできて、携帯電話、イヤホン、タオルを収納できるようにしておけば忘れることもないだろうか?チケットを入れる気の利いた小袋も用意してだな。いや、10円がジャラジャラうるせえぞそれは。あと、でかいからトレーニング室に持っていくのが邪魔だし、なんだ気の利いた小袋って。誰が作るんだ。

ああ、どうすればいいのか。しかもこうして冷静に思い出しながらリスト化したにもかかわらず、この手順だと会員証をロッカーに入れたままだ。馬鹿か。俺は。


傾き

壁マニアにもいくつかの趣味の分類があって、その模様に対して美しさを感じている人もいれば、私のように配置に美しさを感じるタイプの人もいる。

壁そのものというよりは、その壁とそこに配置された換気扇とか室外機とか配線とか前に置かれた自転車とかもう使わないものとか、大きいものや小さいものが絶妙な位置関係で目の前に呈示される、そういうのが好きなのだ。

実際その配置が素晴らしいものに出会うと、まずギョッとする。「ギョッとする」はそろそろさかなクン専門の言葉になってきているような気がするが、いやいや、びっくりして目がニュッと2~3mmくらい突き出る感じをよく表しているではないか。おや、でもそうなると「ニュッとする」でいいんではないか。ニュッとする。うむ。

いやまあ、それはともかく、そう、私は配置が好きだ!配置!配置!

今回の物件は、端正な壁の佇まいの中に、絶妙な角度で配置された換気扇がまるで中から外をうかがうような表情を見せている。換気扇から出るコードは繊細さを感じさせるものでもあるし、二本が交錯するところの柔らかいライン。写真に対して説明過剰なのはなんとも野暮な気がしてきたのでもういいや。説明はいらないともかく一人でも多くの人が壁と配置を好きになってほしいのである。

 


南千住 大坪屋の200円

チューハイ200円。つまみも、おでんやマグロぶつなどかなりの数が200円。南千住の大坪屋は、どうしようもない飲酒家にとって頻繁に訪れざるを得ない店だ。

今日も今日とて、3品入ったおでんをつまみに炭酸のきついチューハイをグイグイ飲む。既に2杯目、でも今のところ勘定が600円。おでんは大根とはんぺんを半分くらい食べたが、ゴボ天はまだ丸のまま残っている。なかなかいいペース。このつまみであと2杯は飲める。

などと勘定したところで、70近いと思われる爺さんがひとり入ってくる。コの字になったカウンターの奥にしずしずと座り、メニューを求めて所在なさげに店内を見回す。

やがて爺さん、頼むものを決めた様子で注文しようと手を上げる。が、おばさん(お姉さん)は全く気づかない。うんうん。この店は注文するにもちょっとした努力が必要。その態度が店としてどうなのか?という問題はともかく、このやりとりを見ながら飲むのもまた一興。

私は3杯目のチューハイをつつがなく注文。心の中で「800円」とごちつつ、爺さんがまだ注文出来ていない様子なので、注文しついでにおばさん(お姉さん)に「あっちあっち」と指で示す。おばさん(お姉さん)は「分かっている」というしぐさをしてようやく爺さん前に行き、チューハイの注文を受ける。

そこで客4人来店。奥のテーブルに通される。おばさん、4人の飲み物を聞きに行くと同時に店内から、「柳川!」とか「目玉焼き!」とか注文が相次ぐ。

おばさんはおおわらわ。厨房への料理コールも慌しく、見事な手つきでターン!ターン!ターン!という音を立てながら炭酸の栓を開ける。さらに注文が入る。ああ、これは爺さんのチューハイが来ないコースだな、なんて思いながら3杯目のチューハイを半分くらいまで流しこむ。予想通り、爺さんのところにはチューハイが行くことなく、先にテーブル席に酒が置かれる。爺さんの顔も徐々に険しくなってくる。

うむ、いよいよこれはまずいコースだ!と思った途端。おばさん、爺さんの前に仁王立ち、さらに「あんた、早く注文しろよ!」と一喝。コの字カウンターに座る我々は「いや・・・爺さんさっきちゃんと注文してたし・・・」と総ツッコミ。もちろん心の中で。一様に肩を縮まらせて各々の酒を飲む。

すると爺さん、ついに堪忍袋の緒が切れて、「さっき注文しただろ!お前聞いてないのか!」と綺麗な関東弁で激怒。おばさんは「あんたのモゴモゴしてる口じゃわかんねえんだよ!」と吐き捨てて作業台に戻り、ダーン!って音を立ててグラスに焼酎を入れて、ダーン!って音を立てて炭酸の栓を抜き、その2つをダーン!って音を立てて爺さんの目の前に出して颯爽と厨房に去っていった。

爺さんチューハイを前にワナワナと震える。どうするか悩んでる。迷いつつ炭酸の瓶を手に持つ。グラスの上で180度に反転させ、激しく炭酸をグラスに注ぐ。でも途中でやめた。
席を立つ。財布を出した。ゴソゴソして木のカウンターにバーン!と大きな音を立てて手を置くと、「バカヤロウ!最悪の店だ!」と叫んで店に入ってきた時の倍の速度で出て行った。

見ると、彼の席に200円置いてあった。

私はその200円を回収するおばさんに4杯目のチューハイをつつがなく注文した。まだおでん皿にはゴボ天が1つ残っているから安心だ。