●投稿・そして投票
さて、先ほども言ったように、ぜいたくに歩みを寄せる時に気になるのが個人差だ。一人一人が色んなぜいたくスポットを持っているに違いない。シチューの例もそうだが、ほかにもこんな例がある。
私はひどい田舎の出身である。だからとにかく虫が多い。自転車に乗っていたら向こうから口の中に飛び込んでくるくらい虫が多い。家の中にもブンブン入ってくるし。
夏の夜、口に入ってくる虫に気をつけながら自転車をこいでいると、ある家からバチッバチッと音がするのに気づく。ちらりとそちらに目を向けると、電撃殺虫器が青い光を放っているのである。
私はその姿を見るにつけ、ああ、ぜいたくだな。ブルジョワだな。と判断していた。バチバチッと虫が死ぬ音に風流まで感じていたものだ。ところが東京に出てきてみるとどうだろう。どんな家もつけてないじゃないか。というか虫すらいないじゃないか。なんなんだこれは。うわあ。巨大な家にも電撃殺虫器はないぞ。
かようなことをぜいたくと思う人もいれば、まったくぜいたくなんかじゃない、と思う人もいる。至極当然のことだけど結構忘れがちだ。つい友人に「買いたてのトランクスに顔をうずめるのってすごいぜいたくだよね!」とか言ってしまう。「えー」って苦い顔をされてしまう。
こんな状況を回避するには人はどんなことをぜいたくだと思っていて、そのぜいたくがどれだけポピュラーか、ということを知らなければいけない。そして、こんなことは一人で思い悩んでいても仕方ないだろう。
というわけで日ごろ当サイトを読んでくださっている皆様に「どのようなことがぜいたくか」ということを聞いてみて、さらにその中から選抜した精鋭のぜいたくで人気投票を行ってみた。結果非常にたくさんのご回答を頂いた。ここで、これをランキング形式で紹介させていただきたい、と思う。前口上が長いですか。すみません。
ではどうぞ。
●ランキング発表
〜関係ないけど花小金井っていう地名は贅沢だと思う。金で、しかも花だから〜
青字が頂いた投稿、黒字が私からのコメントになっております。
19位
・少な目のお湯で濃いコーンポタージュを作る
・ワンカップ(200ml)にティーバッグ20袋分ほど入れて飲み干す
私はコーンポタージュを完全に溶かさないようにします。最初は薄いのを飲んでじっと我慢して、半分いったところでかき混ぜます。濃厚な味にノックダウンです。
・休日はブリーフ
どう贅沢なのかよくわかりませんが、なんていうんでしょう包み込むような感じが特別感を催すのでしょうか。
・可愛い子供服を買って来て部屋のインテリアにする。
首周りのフリルが、母が買ってきたレースのカーテンと有機的な結合をします
・ヨーグルトにストローを挿して吸って飲む。
ぐちゅぐちゅにかきまぜてヨーグルトドリンクにしちゃうのはよくやりました。悪いことしてるかも!っていうのがよかった。
・CDのジャケット買い
こういうのは買ってしまいますよね。贅沢を実感するひととき。
14位
・お子様ランチの旗を10本以上立てる。
柄が爪楊枝というのは却下。
・喫茶店のお冷にマイカルピスを入れて飲む。
ファーストフードなど、紅茶を頼むとティーパックが出てくる店では、お冷にティーパックを入れてアイスティーにします。優雅な午後。
・独りでカラオケボックスに入って2時間歌いまくる。
鏡張りの部屋だとさらに贅沢度がアップしますね。
・濡れティッシュを使う
・においつきティッシュでこぼれた牛乳を拭く
ティッシュって名前からして贅沢。しかも濡れてるなんて。
12位
・トイレの手洗用の水が出てくるところに浄水器を取り付ける。
・男だけどビデを使う
奇しくもトイレネタがならびました。浄水器、となりにマイカルピスとか添えておくのはいかがでしょうか。
10位
・カップのアイスを食べるとき フタの裏をなめずに捨てる
そういうプレイ。
9位
・買ってきたエロ本をすぐひらかない
そういうプレイ。
8位
グリーン車1駅(東京から上野まで)
しかもずっとトイレにこもるとか。
7位
時計の目覚ましを毎回叩き割って止める(使い捨て)
力がなくて壊せなかったら壊す人を雇おう。
6位
U.F.Oをエビアンでつくる。
エビアンで戻したキャベツは格別だろうね!
5位
ポッキーを、一箱分束ねて、かぶりつく。
チョコのかかっていない部分は捨てる
4位
消しゴムの角が無くなったら捨てる。
切って整形するという選択肢もない。
●で、結局どうなんだ
とまあ、4位まで発表させていただきました。それにしてもこの結果から何を読み取れるというのでしょうか。ぜんぜん分かりません。分かりませんが無理に解釈してみます。
・お金じゃない
高順位にいる「消しゴムの角がなくなったら捨てる」ですら1回50円で実行可能である。ここから察するに、贅沢というのは金銭の大きさではなく、その「もったいない」という気持ちをいかに無視して振り切っちゃうか。というところにあるのかもしれない。
・Mっ毛
「買ってきたエロ本をすぐに開かない」のように、自分をじらしてじらしてより強い喜びを得る、というように個人の心的努力によるものも多いみたいだ。さっきの「もったいない気持ちを振り切る」というのも言ってみればプレイだ。
すみません。上の解釈はなかったことにしましょう。仕方ないのでさらに贅沢への理解を深めるために実際にトップ3に入った贅沢を実行してみましょうか。
その前に・・・ランキングには入ってないけどちょっと気になった贅沢も実行してみました。
次へ(ケーキを・・・)
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