月別アーカイブ: 2014年7月

3歳の息子によると、家族旅行は「ホテルが楽しかった」らしい

3月に伊東、三島、沼津に1泊2日で家族旅行に行った。当時3歳の息子にとっては物心ついてから初めての旅行だったかもしれない。

完全な思いつきだったので宿が全然とれなかったが、妻が色々探してくれた結果、沼津駅前のビジネスホテルを朝食付でなんとか予約できた。宿はギリギリだったぶん、行くところは一生懸命考えた。伊東の東海館など温泉地観光、三島のクレマチスの丘、ビュフェ美術館(こどもが死ぬほど遊べる)、沼津みなと新鮮館(美味しい魚と素敵なテーマソングがある)。それぞれの場所はとても素晴らしく、写真に残った息子や家族の顔もはじけていて、強く印象に残るものだった。

で、それから数ヶ月たったんだが、息子がポツリと「旅行楽しかったねえ」と言ってきた。嬉しくなって、「どこが一番楽しかった?」と聞いたら、

「ホテルが楽しかった」

んだそうだ。

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ああ、それはよく分かるわ。

ホテルは思ったよりとても綺麗で居心地もよかったけど、大きな特徴はなかった。食事も外でとったし、泊まって朝ごはんを食べただけ。でも、そういった特別ではないけど「別の場所」にみんなで泊まるという、旅の共犯関係みたいなものにすごくワクワクさせられる、という感覚というのは、そうそう。昔あったわ。今でもあるな。

自分とかも子供のころはよく親に旅行に連れて行かれたが、どこそこに遊びに行った、とかそういうことより、鄙びた宿の知らない布団で眠るだとか、食堂でおいしくないうどんを食ったとか。寝るとか食べる、とか日常の行為を、ほどほどに非日常的なシチュエーションで体験すること自体がものすごく刺激的だった。なんというか、ときめきに近い。(もちろん、ちゃんと昼間に旅行で色々なことをした上での、ホテルの「楽しかった」なんだろうけど)

ああ、息子、よくぞ思い起こさせてくれた。次もそんなに特徴のない(すみません・・・)宿に泊まって、共犯関係を強化しよう!

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でも、よくよく考えるとそのホテルに泊まる前、純粋な観光目的で伊東のハトヤに行ったのだった。彼の言う「楽しかった」はそっちのことだったかもしれない。ハトヤはいろんなものが特徴ありすぎて笑ってしまうくらいだった。

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それはそれで、そういう特徴ある旅も。

 


一度はご覧頂きたい「間違ったフォント」8選

「この看板のフォント、なんか間違ってない?」と思ったことのある全国2000万人の同志のみなさん、おはようございます。ん?声が小さいゾ?

私はこの間違ったフォントを地道に集め続けております。「何か使い方がおかしい、違和感がある。」そんなフォントに出会うために、日々街を歩いています。

「間違っている」とは何なのか。そういう根源的な問いはあえて課しますまい。「フォントが間違っている」などという個人の判断には1mmの価値もございません。
この「間違ったフォント鑑賞道」とは、フォントを見ることによって自らの中に生まれた違和感の原因をしゃぶりつくし、そこにあるものを正さず、あるがままを愛でる。そういうものです。

さて、本日はそんな間違ったフォント鑑賞道の成果物をいくつか紹介させていただきたいと思います。こちらを見て「ああ、これは間違っているなあ・・・」と感じるのも「あれ?間違ってなくない?」と思うのもまた一興。深く広く続くその世界の一端を垣間見て頂ければと思います。

iが違う

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この太い「i」の字を見てください。これはiPhoneの「i」ではない・・・、i-Modeの「i」だ!
フォントひとつでiPhoneの4G LTE時代からiモードの28.8kbpsへとひとっ飛び。束の間の時空旅行に感謝!

カラ

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カラーの「」の字をご覧ください。ここでヘアカラを頼んだら、ついでに眉もゴルゴ13のごとき猛々しさ満点のものに仕立てあげられてしまうような気がしないでしょうか。

魔方陣

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フォントというよりはデザインの範疇かもしれませんが、歯の字がやっぱりすごい。魔法の力で痛みとともに歯の存在までも消してくれそうで期待が高まります。というより、そもそもこの写真の状況はいったいなんなんだ。ちぐはぐさも含めていろいろ間違っています!

サイバーお惣菜

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とてもサイバーなフォントの惣菜です。この店に入ると、少し錆の来たロボ惣菜屋オヤジが「グギギ・・・イラッシャイ・・・」と言いながらロボぬか漬けと、鉄くず鯵の南蛮漬けと、こだわりエンジンオイルで揚げたコロッケを出してくれる。遠くで今日も空虚な花火の音が聞こえるネオトーキョーへようこそ。

焼き鳥屋感のあふれるペットショップ

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これは名前もそうなんですが、ものすごく焼き鳥屋感があります。みんなそのお店に行くと笑顔で焼き鳥を食べてしまいそうな勢いを感じます。というか、同じ名前のおいしい焼き鳥屋さんを知っているので今晩はそこで一杯いきたいもんです。

風街ろまん

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むかし、「はっぴいえんど」というバンドがいましてね。「風街ろまん」という名盤があったのです。私もファンなんですが、バンド名も「はっぴいえんど」ですし、まあ言ってみればある意味ファンシーなんですけど、なんていうか、「ポップ体」フォントの半笑いから遠いところにあるバンドなんでないかと思うんですよね。

そんなバンドが強烈なポップ体で書かれると「えっ!」って不意をつかれてしまうんですよね。あと、フォークのくくりにされるのも「えっ?」てなるんです。おっさんは。

DJ on the floor

これはいろいろ難しいんですけど、「オンダストアー」が「オンダフロアー」っぽいんですね。それがね。うん、まあいいや。

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血の予感

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血生臭い「クリーニング」の文字が印象的な物件です。字体、色、実に巧妙に不穏な空気を連想させます。糊の効いたワイシャツを「さあどうぞ」と差し出す店主の笑顔も何かちょっと怖いものに思えてしまうかもしれません。

まとめ

ご覧いただきありがとうございました。当方の間違ったフォントめぐりの中から有数の間違っているフォントを選び抜いたマスターピースでございます。
「これよりも間違っている!」というフォント使いがありましたら、ぜひわたくしめまでご一報ください。見に行きます。

twitter: coldsoup