日記
◆来月海外出張に行ってきます
駅のホームで電車を待っていたら鼻がムズムズした。その不快感を収めるためにクシュクシュと鼻を揉んでみたら確かな感触が。鼻毛だ。
鏡とかはないけど、これは出ているに違いないな、と感じた私は動きを控えめに鼻毛の位置を探る。程なく見つけることの出来る突起。
ためらって何度もやっていると「ああ、この人は鼻毛を抜いているんだな」と思われる。そうあってはならないから、狙いを定めた私は親指と人差し指の爪で器用にそれをつかみ、一気呵成に引っ張った。
確かな痛みを鼻と手に覚える。手?なぜ?と思って状況を確認すると、勢いよく前方に動いた手で、ホームのギリギリを歩いていた女性(ギリギリガールズ)の肩あたりを思い切り叩いてしまったようである。少しよろめいた彼女だが、辛うじて体勢を立て直す。電車が来る。
女性は少し怒ったような、驚いたような顔で私を見つめる。声はない。
度胸のない私は「すみません、鼻毛抜いてました」と真実を語ることも「何か秘密のことを練習していました」と嘘を言うことできず、ただ深々と頭を下げる。鼻毛をつまんだ人差し指と親指にさっき以上に力が入る。
2004-9-26 (Sun)
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