日記
◆フラボノ。
昔のことを思い出していた。
私は高校から広島市内の進学校に入学した。実家は人口2万人程度の小さな町で、ここにいたら自分は縮こまるにちがいない、そう思っての決断だった。
24時間開いているコンビニでパックのジュースを買い(実家のコンビニは8時で閉まっていた)、マクドナルドを好きなときに食べ、都会(といっても広島だが)の暮らしの喜びに浸っていた。
ときは過ぎてお盆。さすがに帰省をしなくてはならないので電車で2時間かけて実家に帰る。実家も程近くなり、隣町の駅に着いたところで、中学時代の同級生山崎が乗り合わせてきた。数ヶ月会っていないだけだがなんだか懐かしくなって声をかけた。
「おー、山崎、ぶち久しぶりじゃのう。なんしょうんなら」
(ハーイ!山崎、とても久しぶりですね。何してるの?の意)
すると山崎はけだるそうな顔で私を見て、開口一番こう言った。
「菓子くれーや。」
(お菓子をくださいな、の意)
なんだかものすごくあっけにとられたり、懐かしかったり、情けなかったり、うれしかったりして妙な気持ちになった私は、持っていたフラボノガムを2枚、山崎にあげた。
2004-9-24 (Fri)
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