記事 四万十川篤彦(Web冷え汁) 私はヤンキーに恨みがあります.元ヤンキーでも暴走族も同様です. ヤンキー隆盛だった私の中学時代は,自転車取られたり,カツアゲされたり,ヤンキーの彼女とパンを交換しただけで殴られたりしました.よくヤンキーにもいい奴はいるんだよ,とかそういう説得を受けますが,だからなんなんだよと思います. だから宇梶剛士にいくらカニをおごられても絶対心は開きませんし,下妻物語に出ていた土屋アンナには幻滅です.飯島直子は足にロケットをつけて空を飛ぶ仕様にし,落合フクシ君に操縦させたいといつも思っています. ヤンキーに悩まされていた当時のことを思い出すと,彼らはヤンキー特有の格好で「自分はヤンキーである」ということを主張していました.虐げられていた我々は家でグランジロックを聴きながら恥ずかしい格好しやがってバカやろう,とつぶやいていたものです. で,この格好,例えばポピュラーなところでしたらボンタンや短ラン、金髪などが挙げられます。また,これに加えて「これを身に着けるとヤンキーである」というグッズが存在していました。上記にあげたものを着用するのは当然として、さらに細部までこだわったもの。 たとえばボンタンでしたら、○○cm以下に絞った裾、という基準がありました。mm単位で競ってたりしてました.ほかにも私の地方では「裏黒」という靴がステータスとなっておりました。ソールのゴム部分が黒くなっている布靴で先っぽがちょっととんがっているのが特徴でした。女ヤンキーでしたら、カーディガンからシャツの襟を出す、というのを聞いたことがあります. 私はてっきりこれを全国区のものだろうと思っていたのですが、北海道在住のBさんに聞きますとそのようなことはなく、Bさんのところでは回転バックルのベルトが流行っていたそうです。 表は普通なんですが、回転させて裏にすると龍とかが彫ってあるそうです。その日の気分によって変えられる優れものなのだとか。すげえ。そんなの全然知らない。 ああ,くだらないな.そう思いましたので,皆さんにアンケートをとらせていただき,集めてみることにしました.ヤンキーの服装はどのように分布しているのか.気になりますか?私は気になりません. ●周圏論 さて,本企画において最初に頭にあったのは柳田国男の「方言周圏論」でございます.これは何かと申しますと,方言っていうのは文化的中心(京都だったらしいですねえ)から同心円状に広がっていくという説です.例えば左のは宮城県のページから勝手に持ってきちゃって申し訳ないんですけど,カタツムリを指す言葉の全国での分布です. これを見ると.京都を中心に同じ言葉が同心円状に広がっています.つまり最初のナメクジっていう言葉は京都で使われていて時間が経つにつれて京都から外へ伝播していった.じきカタツムリっていう言葉が京都で使われるようになってまたそれが伝播していった.このため,京都から遠いところで(例えば東北と九州)で古い方言が残っちゃっている.そんな説です. ヤンキーの服装もこんな感じで,ヤンキーのメッカからどんどん広がっていくのではないのか.となりの翔ちゃんがボンタンはいてたからボクもー,というかんじでぐわーっと広まっていったんじゃないか.そう思ったんでございますよ. (ちなみに適当に言ってますので信じないでください) さて,じゃあ結果をみてみますか. 次へ! |